日本と中国では一見似たような文化を持っているが、物事の考え方や進め方が正反対と言ってもいいくらい異なる。それは個人レベルだけではなく、企業レベルでも同じことが言えるようだ。中国メディア・虎嗅は25日「日本の企業は遠くを見る目が欠け、中国企業は近くを見る目が不足している」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF) 

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 日本と中国では一見似たような文化を持っているが、物事の考え方や進め方が正反対と言ってもいいくらい異なる。それは個人レベルだけではなく、企業レベルでも同じことが言えるようだ。中国メディア・虎嗅は25日、「日本の企業は遠くを見る目が欠け、中国企業は近くを見る目が不足している」とする記事を掲載した。

 記事は、作者が日本の企業で管理者として働いた経験から、日本企業にありがちな特徴を説明。中国企業に見られる典型的な特徴と比較して紹介している。

 筆者によれば「日本の企業の多くは、長期的な戦略の眼差しがない」という。「これまで日本企業で戦略を検討したり、数年単位の計画や青写真について話し合うというのを聞いたことがない。みんな非常に細かい年度の作業計画表を作るだけだ」とし、年間計画表が15年間ほとんど同じという企業の例も実際に遭遇したと伝えた。

 そして、日本企業は「目の前にある本来の仕事をしっかりやり、長い付き合いの顧客にちゃんとサービスを提供しさえしていれば、永遠に穏やかに生きていくことができる」と考えていると分析した。

 一方で、日本企業から「中国企業とは協力したくない。中国企業は絵に描いた餅が大好きなうえに、やることがコロコロ変わるからだ」という不満が聞こえてくることを紹介。「この話を聞いて怒りたいのだが、反論することができない。顔を合わせただけでやれ合弁企業を作ろうだの、戦略的協力関係を結ぼうだの、プレス発表会を開こうだの言う。最も基本となる最初のプロジェクトすら、椅子に座って細かく話し合うことができないのだ」としている。

 そして「遠くを慮らずんば、近くに憂いあり。そして逆も然り。遠くとは会社の戦略であり、近くとは会社の戦術だ。日本企業が長期的な戦略を持つべきであり、中国企業はより堅実な戦術を採用してパートナーや顧客との約束を実現すべき。日中両国の企業は互いに学ぶべきなのだ」と論じた。

 記事が示した日中両国の企業における姿勢の違いを端的に言ってしまえば「守り」と「攻め」ということになりそうだ。異なる性質の両者が混じりあうには少なからず摩擦が生じるかもしれないが、一方で攻めにも守りにも長けた組織が生まれる可能性を秘めているのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)