チーズが買えないならパン粉だ!シチリア地方の貧乏人パスタの作り方
イタリアのレシピサイトを見ていると、イタリアで一般的に言われる「貧乏人のパスタ」とは別に、シチリア地方独自の「貧乏人のパスタ」と呼ばれるパスタがあることを知りました。
イタリアのシチリア地方では、イワシやムール貝などをたっぷりのパン粉をまぶしてローストした料理などが有名です。パン粉を使った料理が多いというのは、どうやら異民族による侵略によってチーズも食べられないほどの貧困から、固くなったパンをおろしたパン粉をチーズの代わりに使っていた、という背景があるそうです。
ここでは、そのもうひとつの「貧乏人のパスタ(スパゲッティ・デル・ポヴェレッロ)」の作り方をご紹介します。
■ 材料(1人分)
・パスタ:100g
・パン粉:大さじ3
・パセリ:1本
・アンチョビ:2切れ
・オリーブオイル:大さじ1
・にんにく:1片
・輪切り唐辛子:少々
・粗挽き黒胡椒:適宜
・塩:お湯1リットルに対して大さじ1
■ 作り方(調理時間:10分)
◎ STEP1:材料を切る
パセリをみじん切りにします。アンチョビを適当な大きさに切ります。
◎ STEP2:にんにくを炒める
冷たいフライパンに小さじ1杯のオリーブオイルとつぶしたにんにくを入れて、弱火で炒めます。にんにくの香りをオリーブオイルに移すように、1分ほど炒めます。
◎ STEP3:パン粉を炒める
にんにくを取り出して、パン粉をフライパンに入れます。パン粉がきつね色になるまで、フライパンをゆすりながら弱火で1〜2分ほど炒めます。焦がさないように、弱火でじっくりと炒めるのがポイント。
◎ STEP4:粗熱を取ってパセリと混ぜる
炒め終わったら、お皿に取り出して粗熱を取ります。粗熱が取れたら、みじん切りにしたパセリと混ぜ合わせます。
◎ STEP5:パスタを茹で始める
たっぷりのお湯に塩を入れ、パスタを茹で始めます。茹でる時間は、袋に書いてある時間から少し短めにしましょう。例えば、1.6mm のパスタだと、袋には7分と書いてあることが多いと思いますが、6分20秒くらいが目安です。
◎ STEP6:にんにくと唐辛子を炒める
フライパンにオリーブオイル小さじ2杯と輪切り唐辛子、STEP3 で取り出したにんにくを入れて弱火で炒めます。にんにくの香りをオリーブオイルに移すように、1分ほど炒めます。
◎ STEP7:アンチョビを炒める
切ったアンチョビを弱火で炒めます。やや形が崩れるまで20〜30秒ほど炒めます。パスタの茹で汁をお玉半分ほど入れます。パスタの茹で上がりまで時間があるようだったら、一旦火を切りましょう。茹で上がりに合わせてソースを温め直してください。
◎ STEP8:パスタとソースを和える
茹で上がったパスタを入れて、菜箸かトングで激しくかき混ぜます。
◎ STEP9:パン粉を和える
STEP3 のパン粉の七割くらいをフライパンに入れて、ざっと和えます。
◎ STEP10:できあがり!
パスタをお皿に盛り付けて、残りのパン粉を振りかけてできあがりです。お好みで粗挽き黒胡椒を振ってください。
■ おわりに
「貧乏人」という、料理にはあまりふさわしくないような名前が付けられたパスタですが、香ばしく炒めたパン粉がオイルベースのパスタにとてもよく合います。だまされたと思って、一度試してみてください。とても美味しいですよ。
(image by 筆者)
(著:nanapiユーザー・Winnie)