タイ戦に向けてコンディションを整える西川。UAE戦は川島にスタメンを譲ったが、このまま終わるわけにはいかない。写真:徳原隆元

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 今回の3月シリーズのメンバー発表会見時、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、西川周作について「トップコンディションに持っていくのはこれからだと思います」と言及していた。
 
 今予選を通じて、正GKの座についていた男のここ最近のパフォーマンスに、指揮官はどこか満足していなかったのかもしれない。周知のとおり、UAEとの大一番でゴールマウスを守ったのは川島永嗣だった。西川は代表の舞台で、久々にベンチで90分間を過ごした。
 
 スタメンから外された時の心境については、「代表は、常に一番良い選手が出る場所。それは監督が決めることなので、自分はそれをしっかりと受け止めて」と静かに語る。悔しくないわけがないはずだが、気落ちしていたわけでもない。
 
「自分が出ない時の役割はある。それを自分なりに考えながら、本当に大事なUAE戦で、とにかくチームに貢献したかった。勝てて本当に嬉しかったです」
 
 敵地での貴重な勝点3獲得に安堵すると同時に、西川自身は再び、ピッチに立つ準備を進めている。事実、「ここ数日、良い準備ができていると思う」と手応えを口にする。
 
 ホームで迎えるタイ戦は、日本が押し込む時間帯が長くなりそうだが、GKとして何をすべきかをイメージできてもいるようだ。
 
「上手く時間を作るのも、ひとつの手かな、と。流れが悪い時、GKのところで時間を作ったり、あるいは(相手の)DFの背後に大きく蹴って、ラインを上げて前掛かりにしたりとか。そこは流れを見ながら、一人ひとりが感じてやれればいい」
 
 ハリルホジッチ監督が“これから”と表現したように、UAE戦を含めた数日間の代表活動を経て、西川がようやくトップコンディションになっても不思議ではない。
 
 チャンスを得た時、西川がいかなるパフォーマンスを見せるか。「UAEの勝利を生かすためにも、タイ戦には必ず勝たなければいけない」と意気込む背番号12の奮起が楽しみだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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