客室乗務員、安全運航のためなら大蛇さえも掴む(出典:http://www.masslive.com)

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先日、ロシアのアエロフロート航空が国際線に乗務していた400名ほどの客室乗務員(以下CA)を国内線乗務へと切り替え、「デブ、ブス、オバサンばかりが対象」と激怒させたことが大きく報じられた。しかし、CAは美しさや若さより“頼りになること”が大事という意見も目立つ。その典型例というべきちょっとした騒動がアラスカ上空で起きていたようだ。

最低でも120cmはある大蛇が飛行機のどこかに潜んでいる。こんな騒動が起きたのは19日、乗客7名を乗せアラスカ州アニアックを発ち、アンカレッジへ向かって上空を飛んでいたRavn Alaska航空のコミューター機。その大蛇のせいで機内がパニックにならなかったのも、アンカレッジに予定どおり到着したのも、全てはベテランCAが乗務していたおかげだと地元メディアの『KTVA 11 News』は伝えている。

同エアラインの説明によれば、ヘビはひとつ前のフライトを利用した乗客が然るべき手続きを踏まず極秘に連れ込んでいたもので、乗客はまさかヘビが逃げ出したとは知らずに飛行機を降りていたもよう。コックピットにその旨を伝える連絡が入り、機長が「ヘビが当機のどこかに潜んでいる可能性があります。しかし家庭で飼われているヘビで、毒もなく大人しいそうです」と乗客にもあらかじめ告げられていた。

その後、ある少年が客室の後方に置かれたダッフルバッグの下に隠れているヘビを発見。「あそこに何かがいる!」と叫び声をあげたが、アラスカには野生のヘビがほとんど生息していないこともあって乗客の多くは興味津々であったという。大きなビニール袋を手にCAが、続いてコックピットからパイロットが現場に急いだが、そこで2人は「どちらがゴミ袋を持ち、どちらがヘビをつかむのか」で少し揉めた。乗客のアンナ・マッコウナイさん撮影による写真が証明するように、そこで勇気を見せたのはなんとベテランCA。ギュッとヘビを掴むとビニール袋に突っ込み、頭上の棚に押し込んだという。

消火作業や海上脱出の訓練、重病人のための人工呼吸・心肺蘇生といった応急処置、さらには急な分娩への対応方法も教わっている客室乗務員(以下CA)たち。訓練生に教官は「お客様と運行の安全を守るためなら、ヘビでもワニでもしっかりと捕まえて」くらい話しているのかもしれない。しかしそれを実践してくれそうなのは、やはり美人な若手CAより度胸の据わったベテランCAということになりそうだ。

出典:http://www.masslive.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)