頑張れバスター・ムーン!
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 『ミニオンズ』で知られるイルミネーション・エンターテインメントの映画『SING/シング』で監督・脚本を務めたガース・ジェニングスが電話インタビューに応じ、自身のユーモアの秘密や『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』などのエドガー・ライト監督とのあの“取り決め”について語った。

 『SING/シング』は、何よりも愛する劇場に活気を取り戻そうと、コアラの劇場支配人バスター・ムーンが新スターを発掘するための「歌のコンテスト」を企画したことから起こる騒動を、人気アーティストのヒットソング60曲以上と共に描いたエンタメ作。ジェニングス監督にとって初のアニメーション映画となったが、『銀河ヒッチハイク・ガイド』や『リトル・ランボーズ』でも見せた心温まるユーモアセンスを遺憾なく発揮している。

 中でもバスター・ムーンが自らのフカフカの体をスポンジ代わりに洗車をする場面は、エモーショナルなのにとびきりおかしいという本作を象徴するような名シーン。「もし一つ一番誇りに思うシーンを選ぶとしたら、たぶんそのシーンだ!」というジェニングス監督は、「僕が愛するものが完璧な状態で同時にある。ばかげていて、悲しくて、予期できないというね」と説明する。

 そんなジェニングス監督のイマジネーションやユーモアはどこから来たのだろうか?「たぶん母と父の影響が大きいと思う。とても面白くて、情にもろい人たちで……母は特にね(笑)。実際、本作における全ての音楽は、母が昔ステレオで聴いていたようなものなんだ。母はロックが好きで、まだ小さな子供の頃にロックコンサートに連れて行ってくれたりした」。カラカラと笑って「僕の家族はすごくバカな人たちなんだ」と続けたジェニングス監督は、「祖父はすごくよく笑う人で、それで椅子から転がり落ちたりしていた。彼は僕がこれまで聞いたなかで一番いい笑い声をしていたよ。ひょうきんな家系だから、その影響かな」と楽しげに分析した。

 またジェニングス監督といえば、『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』や『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』などのライト監督と互いの作品にカメオ出演し合うことでも知られている。本作でもライト監督は、最初のオーディションで落選してしまうヤギの声を当てた。

 「エドガーとはお互い映画をつくる前に知り合ったんだ。僕はミュージックビデオをつくっていて、彼はテレビシリーズ『SPACED 〜俺たちルームシェアリング〜』をつくっていた。僕たちはお互いの作品がすごく好きで、それで会った。なんでかはわからないけど。たぶん誰かが何かを聞いたんだろうね。僕たちは二人とも映画をつくろうとしていて、もし出来たらお互いに出演しようとなった」となれそめを語ったジェニングス監督。「だから彼は僕の映画全部に出ているし、今までのところ、僕も彼の映画全てに出ている。『ベイビー・ドライバー(原題) / Baby Driver』(ライト監督の新作)でもちょっとした声のパートがあるんだよ」と明かしていた。(編集部・市川遥)

映画『SING/シング』は公開中