タイ戦に向けて調整する日本代表DF植田直通(鹿島)

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 いつまでも控えに甘んじているつもりはない。DF吉田麻也とDF森重真人が君臨する日本代表のセンターバックにおいて、DF植田直通(鹿島)はその定位置を奪いにいく決意をあらためて口にした。

「経験で片付けられることが多いポジションだとは思うけど、僕は気にしない」と、現状を“経験”の差に求めることなく、「タイプ的にも僕は違う。新たなセンターバック像を切り開いていきたい。今出ている選手2人のいいところはすべて吸収して、超えていきたい」と言い切った。

 15年1月のアジア杯に追加招集され、日本代表初選出。ハリルジャパンでも昨年9月のW杯アジア最終予選で追加招集され、その後は毎回招集されている。これまでベンチ入り9試合、ベンチ外2試合。A代表デビューへの道は険しいが、いずれは切り崩していかなければならない牙城だ。

 28日のW杯アジア最終予選ではホームでタイと対戦する。今季のACLでは2月28日の第2節でタイのムアントン・ユナイテッドと敵地で対戦し、1-2で敗れる悔しさを味わった。ムアントンには“タイのメッシ”と呼ばれるMFチャナティップをはじめ、タイ代表選手が数多く在籍。この日はミーティングでタイ代表の映像もチェックし、「この前、出ていた選手もかなりいた。戦い方はあまり変わらないと思う。僕の知っている特徴を伝えたり、練習の中でもそうしていければいいと思う」と、クラブでの経験を代表に還元するつもりだ。

 クラブでは着実に経験を積んでいる。昨年12月のクラブW杯ではアジア勢初の決勝進出を果たし、決勝ではレアル・マドリー(スペイン)と延長戦までもつれ込む激闘を演じた。“世界”の経験を積むことで、代表に対しても「どんどん強まっていく思いがあるし、『早く出ないと』という危機感も持っている」と、その胸中を明かす。

 23日のUAE戦(2-0)では同じリオ五輪世代であるFW久保裕也がA代表初ゴールを記録。「ポジションは違えど、五輪世代で一緒にやってきた仲間。ああやって先に(試合に)出ているところも悔しさを感じるし、負けていられないという思いでやっている」と、悔しさを隠すことなく、静かに闘志を燃やした。

noyahoo>(取材・文 佐藤亜希子)


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