時速227キロ!マウンテンバイクで雪山を駆け下りる驚異の56歳が、世界記録更新!

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56歳のフランス人が、3000メートル近い雪山をマウンテンバイクで滑り降り、自身が2年前に打ち立てた世界記録を更新した。

「クレイジーな冒険」

この命知らずのアスリートは、エリック・バロンさん。若い頃はシルベスター・スタローンやジャン=クロード・ヴァン・ダムのスタントマンを務めたこともあり、1994年から本格的に雪山のバイク滑降を始めている。

フランス南西部オート=アルプ県ヴァルスのスキー場には、海抜2750メートルの高さから、傾斜98%の雪壁をスキーで滑降するスピードマスター用のコースがある。

見下ろすだけでも目がくらむような雪壁を、特注とはいえバランスをとりにくい二輪のマウンテンバイクで、時速200キロを超える高速で滑り降りるとは、当の本人も「クレイジーな冒険」と自認するエクストリームスポーツだ。

 

2年前に自ら樹立した世界記録を更新

すでに2年前、54歳にして自ら打ち立てた時速223.30キロメートルの世界記録を破るため、研究と準備を積み重ねてきた。

そして3月18日早朝、前回の記録を4キロメートルも上回る、時速227.72キロメートルの新記録を達成。

標高差の激しいコースでは温度にばらつきがあり、最も速度が出る部分がデコボコになる雪上で、バイクを最後まで制御し、しかも記録を更新するというのは驚くべき快挙だ。

Eric Barone / photo by Alban Pernet Photographiste

Eric Barone / photo by Alban Pernet Photographiste

「20歳になったように感じる」

これほどのスピードでは、ほんの少しのつまずきが命取りになりかねない。2002年の滑降では、肩の骨2本に大腿骨、肋骨6本を折る重傷を負っている。

それでも、「目のくらむようなコースをフルスピードで降りるとき、20歳になったように感じる。とても言葉では言い表せない」と情熱を語るバロン氏。

今回の挑戦を最後に「若い世代に道を譲る」意向を明らかにしているが、命知らずの若者たちがこの記録を破るのは、いつになるだろうか。