貧困家庭の英少女は生理用品が買えず…(出典:http://metro.co.uk)

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先進国のイギリスといえども、見えないところで厳しい貧富の差は存在し、そのしわ寄せは子供たちの生活にまで影を落としているようだ。このほど、生理用品を購入する余裕がない貧困家庭の少女たちが学校を休みがちになっていることが明らかになり、学校側が慈善団体の協力を仰いで政府に早急な対応を努めていることが英紙『The Guardian』や『BBC』などで報じられた。

「21世紀にもなってこんな状況なんて」と話すのは、ウエスト・ヨークシャー州のリーズを拠点に活動している慈善団体「Freedom4Girls」の創設者ティナ・レズリーさんだ。

「Freedom4Girls」はアフリカのケニアに住む貧困女性たちに、生理用品を提供する支援を行っている。しかしケニアの女性だけでなく、生理用品を購入する余裕がなくティッシュや靴下で代用しているイギリス国内の貧困家庭の少女たちが数多く存在することが発覚したのである。

都市や田舎、住む場所に関わらず貧困家庭の少女たちは生理中は学校を休みがちになるために、その分出席日数が足りなくなったり勉強についていけなくなるという。そうした生徒たちを考慮した地元リーズの学校教諭が「ケニアの女性たちだけでなく、生理用品を購入できない国内の少女たちにも支援してもらえないだろうか」という相談をティナさんにしたことがきっかけで問題が明らかとなり、その後は他の学校からも支援の依頼を受けることになった。

ウエスト・ヨークシャー警察の保安課サラ・バリーさんは「ほとんどの貧困家庭の少女たちは、学校の先生たちが購入した生理用品を提供してもらっています。常にひっ迫した経済状況を抱えている貧困家庭では、子供の生理用品の購入は優先されないのでしょう。また子供たちも母親が苦しいということを知っており、迷惑をかけたくないために言い出せないというケースがほとんどなのです」と話している。

BBCラジオのリーズ局で貧困家庭の少女たちへのインタビューがなされたが、ある少女は出血が漏れるのを防ぐためにティッシュを丸めてテープで下着に貼り付けたり、靴下をナプキン代わりに敷いて学校へ行っていたという。中には学校を欠席しないものの同じナプキンを長時間使用している少女もいるようで、衛生面や健康面においてもリスクが増えることは否めない。

事態を知った「Freedom4Girls」のティナさんは驚きを隠せない。「ホームレスの女性が食糧支援や生理用品の支援を受けるのはわかります。しかし、少女たちが生理用品が買えないため学校を休み、教育を受ける機会を失うという事態は誰かが声を挙げなければ知り得ないことです。これは早急に解決すべきです」と語った。ティナさんはオンライン募金サイト「GoFundMe」にアカウントを設置し、国内の貧困少女への支援を募ろうと活動を始めている。

また、ホームレスの女性に生理用品の支援キャンペーンをしている慈善団体「Flow Aid」のヘイリー・スミスさんも現在、貧困家庭の少女たちへの生理用品の受け渡し場所を探し、人々に寄付を呼び掛けている。さらに複数の慈善団体が政府に問題を提示し早急な解決を要請しているが、ティナさんは「もしかしたらこの件は氷山の一角かも知れません」と語っている。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)