埼玉スタジアムでの練習で笑顔を見せるGK西川周作

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 23日のUAE戦(2-0)でW杯予選7試合ぶりに先発を外れたGK西川周作(浦和)。GK川島永嗣(メス)がゴールを守って完封勝利をおさめた試合直後はチームの勝利を喜んでいたが、当然ながら複雑な思いも強く、埼玉スタジアムでのトレーニングを終えて取材対応したこの日は、「選手である以上、悔しさはゼロではない」と言った。

 それでも謙虚でポジティブなところが西川の良さだ。「代表とは常に一番良い選手が出る場所。それは監督が決めることなので、しっかり受け止めながら、出ないときの役割を果たした」と、すがすがしく胸を張り、「悔しさよりも、自分がやるべきことが目の前にある。(今回の)GK3人と東口もいますし、レベルの高い選手が集まる機会で互いに高め合いながら、助け合いながらやっていければいい」と言う。

 UAE戦では川島のプレーに素直にうならされた場面が多かった。「UAEという超アウェーの環境で落ち着いて、パーフェクトに近いくらいのプレーをしていた。あのメンタルの強さは学ばないといけない。特にゴール前での迫力。1対1のところで、体の使い方でうまくコースを消す技術。あれは永嗣さんにしかできないと思った。そこを見習って自分のものにしたい」。

 日本が優位に立っているとみられるタイ戦だが、ハリルホジッチ監督は「タイ戦は一つの罠だ。これを落としてしまうと取り返しのつかないことになる」と口酸っぱく繰り返しているという。特に警戒を促されているのは、“タイのメッシ”と呼ばれる18番のチャナティップ。指揮官からは「不用意なファウルは避けるように」と言われている。

「毎試合言われてはいるけど、ボールを保持する時間が長い分、セットプレーで失点したくない」と言い、最後は「埼スタで出たい? 出たい気持ちが普通ですよね」と笑顔を見せた。

 勝っているときに守備陣を変えないのがセオリーではあるが、しっかりとボールを保持し、主導権を握りながら戦おうというなら、西川が先発に返り咲く可能性もゼロではないか。GK陣は競いながらタイ戦に向かっていく。

(取材・文 矢内由美子)


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