練習中に笑顔を見せるMF倉田秋

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 無念の離脱を余儀なくされたチームメイトの思いも背負う。23日のUAE戦(2-0)で攻守に活躍したMF今野泰幸(G大阪)が左第5趾基節骨骨折で離脱。G大阪で同僚のMF倉田秋は、離脱前に「俺の分も頑張ってくれ」と声をかけられたという。

「今一番ノリノリの選手なので痛いけど、前回は長谷部さんが出られなくなって、それをみんなでカバーした。今度は今ちゃん(の離脱)をみんなでカバーして、勝ちに行きたい」

 UAE戦では倉田自身、後半26分にMF香川真司との交代で右インサイドハーフの位置に入った。代表デビューとなった15年8月5日の東アジア杯・韓国戦以来の代表戦。海外組を含めたフルメンバーも、W杯予選も、初めての経験だった。

「久々に緊張した」という国際Aマッチ2戦目だったが、出場から3分後に絶妙なスルーパスでチャンスメイク。「もっといいプレーをしないと生き残っていけない。もっとチームの助けになるプレーがしたい」と満足はしていないが、「20分出た経験というか、緊張から解き放たれた」と、次に向けての手応えも得た。

 UAE戦では、自分の背番号にも驚いた。「背番号は(試合会場の)ロッカールームに入ってから知った。まさか7番をつけるとは思わなかった」。G大阪のチームメイトでもあるMF遠藤保仁が長く日本代表でつけてきた7番。試合前にはLINEで「頑張ってくれ」というメッセージを受け取り、「頑張ります」と返したが、その後、連絡はないという。

「(背番号が)7番と分かったあとは来ていないです。ヤットさんらしいです。僕も送ってないです」。そう照れ笑いを浮かべた倉田。「ヤットさんも全然代表をあきらめていないと思うし、何とも言えないけど、一緒のチームの自分がうまく引き継いでいけたらという気持ちはある」。代表定着、7番継承へ――。まずは28日のタイ戦に向け、「どこで出てもやれる自信はある。自分が持っているものを出せれば」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)


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