MF香川真司はスペースがない中でどう攻撃を組み立てるか

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 日本代表は26日、埼玉県内で練習を行い、28日のW杯アジア最終予選・タイ戦(埼玉)に向けて調整した。23日のUAE戦(2-0)とはまったく違う戦いになることを覚悟している。攻撃を引っ張るMF香川真司(ドルトムント)は「明日の試合はいろんな形、いろんなバリエーションが求められると思う。必ず勝たないといけない」と力を込めた。

「この前の試合はどちらかと言うと相手のストロングを消すことがチームとして強調されていた。それを全員でやり切って、勝ち切った」。敵地でのUAE戦は相手を意識した戦術を採用。アンカーを置く4-3-3のシステムでUAEのキーマンであるMFオマル・アブドゥルラフマンを封じ込め、守備からリズムをつくった。

 香川自身、右のインサイドハーフとして高い位置から献身的な守備を見せ、中盤のバランスを取った。先制点に絡んだとはいえ、攻撃ではなかなか“らしさ”を見せられなかったが、「アウェーではいろんな戦い方があっていい。勝ち点3を取れたことが大事」と、フォアザチームに徹した。

 タイ戦は相手が引いてくることが予想される。「ホームで僕たちがボールを保持した中での試合になると思う。逆に課題となる戦いがある」。スペースがなく、引いた相手をどう崩すか。「スペースがない中で、守備を固められた中で自分がどう動くかを試されると思う」。日本の「課題」は、香川にとっての「課題」でもある。

 右のFW久保裕也、左のFW原口元気というスピードと縦への推進力に優れた選手が両翼にいる。「そこが今の一番の強み。そこをどう生かすかが一つ大きなポイントになる。ただ、そのスペースを次は与えてくれないと思う。チームとしての狙いができないとき、どう動くか。そのアイデアを自分が出していかないといけない」。日本の武器を生かすも殺すも自分次第。背番号10は攻撃のイマジネーションを膨らませている。

「個人的な戦術、個人的なアイデアを出さないと彼らも生きない。ポジションチェンジもそうだし、試合展開の中でリスクを負う時間もあっていい。自分の判断でどんどんやりたい」。MF長谷部誠、MF今野泰幸、FW大迫勇也、MF高萩洋次郎と次々と離脱者が出た。彼らの分までという思いは選手のだれもが持っている。「今ちゃんはしれーっと帰ったけど」。そう笑った香川は「UAE戦は(今野と大迫の)2人の頑張りが大きかった。次の試合は自分たちがそれを発揮して、結果として証明しないといけない」と表情を引き締め、決意を新たにした。

(取材・文 西山紘平)


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