オンタリオ州で墜落したセスナ機、パイロットいまだ見つからず(出典:http://metro.co.uk)

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カナダ・オンタリオ州で最近、米国から飛んできた小型軽飛行機が墜落した。しかし操縦していたパイロットの姿がどう捜索しても発見できずにいるという。カナダのメディア『Chronicle Journal』などが伝えた。

問題の軽飛行機は今月15日、デトロイトのすぐ西に位置する米ミシガン州アナーバーの「アナーバー市営空港」を飛び立ち、カナダの森林地帯で墜落したセスナ社の高翼式軽飛行機“Cessna(セスナ) 172”。いまだパイロットが行方不明になっており、死亡、生存の確認すら取れていないという。

セスナはレンタル機で操縦していたのはミシガン大学の卒業生である中国国籍の男性。身元についてさらなる調査が進められているが、操縦の経験は豊富だったようだ。その日はセスナに装備されているオートパイロットを作動させ、北方向のハーバースプリングスへ進路をとったことがわかっており、しかしその先のオンタリオ州のマニタウワッジの森林地帯に墜落した。飛行距離は770キロで、墜落の際には燃料切れだったという。

ところがこの事故に関し、オンタリオ州警察のピーター・レオン氏、事故調査にあたったピーター・ロウンツリー氏は気になる報告をしている。「墜落機の周辺はまだ雪深くパイロットが発見されていない。しかし足跡も見つからないうえ、いくつか不明な点がある。唯一の乗り降りの場所となるメインキャビンの2つのドアは、設計上パラシュートを着けて飛び降りるようには出来ていない。脱出に成功していたとして、一体どのように外に出たのかが謎である」などと述べたのだ。なお、墜落が自殺目的であった可能性については触れていない。

もっとも、小型飛行機墜落事故に関しては悲観的なニュースばかりではない。2015年7月、米ワシントン州北部の山中に小型飛行機(Beechcraft A35 Bonanza)が墜落し、16歳少女だけがそこから脱出。荒野を数十時間もさまよい続け、ノースカスケード国立公園そばの州道20号線に出ることに成功。自動車が通りがかり命を救われていた。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)