価格帯こそ違いますが、ほぼ同時期に新型にスイッチしたマツダCX-5とフォルクスワーゲン・ティグアン。

マツダはパワートレーンからシャーシ、ボディまで幅広い技術を示す「スカイアクティブ」、フォルクスワーゲン・ティグアンはSUVとして初めて生産モジュールの「MQB」を使っています。

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新型CX-5は、2.2Lディーゼル、2.0Lガソリン、2.5Lガソリンを設定し、新型ティグアンは長年培ってきたダウンサイジングターボである1.4L TSIのみ。

昔の排気量神話からするとティグアンが不利のように思えますが、乗ってみると低速域からトルク感があり、ターボラグもあまり感じさせず、150ps/250Nmという数値以上にパンチ力があります。プレミアムガソリンを指定しているのも効いているのでしょう。

また、デュアルクラッチトランスミッションの6速DSGも、極低速域でつながり感にほんのわずか気になる程度。目くじらを立てるほどではありません。

ティグアンで気になるのは、基本的には長めのサスペンションストロークを確保しながらも255/45R19タイヤのR-Lineはもちろん、235/55R18サイズを履くTSI Highlineでも街中では若干硬さの残る乗り味。

逆に高速域での直進安定性ではCX-5を上まわる印象を受けました。このあたりはフォルクスワーゲンに一日の長があるといえそうです。

一方のCX-5は、非常にスムーズなハンドリング、静粛性の高さが美点。乗り心地も先代から感じられる微少な突き上げやボディの揺れが抑制されているうえに、大きな段差を乗り越えた際の減衰、そしてボディの剛性感も高まっているのが感じられます。

これはあくまで好みによると思いますが、タウンユースでは、CX-5の方が快適に感じる人が(とくに日本人では)多そう。

CX-5の動力性能は、以前お伝えしたように、2.0Lガソリンでも街中中心であれば(加速時の音が高まるものの)普通に走れる実力の持ち主で、遅くて困るようなことはありません。155ps/196Nmというスペックどおりの力感があります。

先述したように、ティグアンは150ps/250Nmという数字以上にパワーがあり、もちろんトルク感もありますから、ガソリン同士の比較では、CX-5の2.5L(190ps/251Nm)に近いかな、といったところ。なお、カタログ燃費はCX-5(2.5L/2WD)が14.8km/L、ティグアンは16.3km/L。

上記のガソリン同士で比較すると、CX-5の(2.5L/2WD)が298万6200円、ティグアン(1.4L/2WD)が360万円〜463万2000円と価格差が大きく、直接のライバルになりにくいですが、CX-5のバリューフォーマネーが際立って高く感じます。

(文/塚田勝弘 写真/中里慎一郎、小林和久)

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