台中市政府提供

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(台中 26日 中央社)中部・台中市内で25日、日本統治時代建設の宿舎を再利用した小学校の教室が落成した。当時の宿舎群が教室として活用されるのは台湾全土で初めて。この日行われた除幕式には林佳龍市長らとともに岸信夫外務副大臣の妻、智香子夫人も出席。日台間における民間交流が発展を遂げていることを示した。

宿舎群は1934(昭和9)年〜1940年代前半に、清水公学校(現清水小)の教職員宿舎として建設されたもので、和洋折衷の建築様式が採用されている。2008年に同市の歴史建築に登録され、市は2014年から7000万台湾元(約2億5657万円)を投じて修復工事を開始。計6棟、11室の教室に生まれ変わった。

同市文化局によれば、これらの教室では今後、郷土文化や芸術に関する授業が行われるほか、食堂やクリエイティブ空間としても使用される予定。また、隣接する清水小の敷地内にも日本統治時代の校舎などが残されており、市定古跡に登録されている。

林市長によると、岸信夫氏は清水小の校長から同小創立120周年記念式典の招待状をもらった際、日本語、中国語、英語の3カ国語で書かれていたことに深く感動したものの、国会会期中で都合が合わないため、智香子夫人に出席を頼んだのだという。

林市長は来年同市で台中フローラ世界博覧会(台中花博)が開催されるのに触れ、多くの日本人が台中を訪問し、花博だけでなく日本統治時代から残る古跡や建築物も見物してもらえればと日本人旅行者の来訪に期待を寄せた。

(編集:名切千絵)