テロで犠牲となった米男性(出典:https://www.facebook.com/kurt.cochran.16)

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旅先でテロ事件に巻き込まれるなどと、誰が予想していただろうか。3月22日に発生した英ロンドン、ウェストミンスターのテロ事件では実行犯を含む5人が死亡した。そのうちの1人はアメリカからの旅行者で、翌日に帰国する予定の男性であった。英紙『Metro』をはじめ『Evening Standard』や『The Sun』などが伝えている。

夢を叶えるための旅行のはずが、一瞬にして悪夢に変わってしまった。米ユタ州ウェスト・バウンティフルから妻と2人でヨーロッパを旅していたカート・コクランさん(54歳)は、ロンドンで帰らぬ人となった。

カートさんは今年、妻メリッサさん(46歳)と結婚25周年を迎えたことから、そのお祝いとして夢だったヨーロッパ旅行に出た。オランダやドイツ、アイルランド、スコットランド、そしてロンドンを最後に23日の便で帰路に着く予定だった。

ところが、悪夢が突然襲い掛かる。ウェストミンスター橋の歩道を猛スピードで突っ込んだ車によりカートさんとメリッサさんは投げ飛ばされたのだ。

カートさんははねられた衝撃が強く、橋の上から階段がある脇のコンクリート部分に頭を激しく打ちつけられ息を引き取った。妻メリッサさんは橋の上に残されたものの、頭部を怪我したほか足と肋骨を骨折するという重傷を負った。『Metro』によると、メリッサさんの両親はロンドン市内にある教会の宣教師であることから、2人は両親を訪れるためにロンドンに来たのではと推測されているそうだ。

メリッサさんは現在、搬送先の病院にて入院中だという。しかしながら最愛の夫を亡くした事実や、自分たちが直面した恐怖から立ち直るには相当の時間がかかることだろう。メリッサさんの悲痛さは想像を絶する。

地元でレコーディングスタジオを経営していたカートさんとメリッサさんが巻き込まれた今回の事件に、ドナルド・トランプ米大統領も「偉大なアメリカ人をロンドンテロで亡くしました。彼の遺族や友人らに深く哀悼の意を祈りとともに捧げます」とツイッターで追悼の意を表した。

カートさんの義理の妹にあたるシャンテル・ペインさんは、この訃報を聞きFacebookにこう綴った。

「私の美しい兄であり、父であり、夫であり、息子であり、また友人でもあるカート・コクランを失い胸が張り裂けそうです。あなたがいなくなってしまった今、私たちの人生はもうこれまでと同じようにはいかないでしょう。」

カートさん自身のFacebookには、これまでメリッサさんと訪れた旅先の美しい写真や「一日中観光した後の一杯」としてビールを片手に微笑むカートさんの写真が投稿されている。また悲しくも遺族となったシャンテル・ペインさんのFacebookには、カートさんへの追悼メッセージが多数寄せられている。

出典:https://www.facebook.com/kurt.cochran.16
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)