ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史】

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世界驚かせたソフトB千賀、実は得意のフォークで苦戦!?「滑るから…」

 侍ジャパンメンバーとしてWBCに参戦していたソフトバンクの千賀滉大投手が26日、福岡・筑後市にあるファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で練習を行なった。マツダスタジアムで行われた広島戦には帯同しなかった右腕は、キャッチボールやランニングなどで調整した。

 23日深夜に帰国した右腕。「今日はまだ眠くない」と時差ボケも徐々に解消しているようで「体調は今のところは大丈夫です」と表情は明るかった。この日は50メートルほどまで距離を伸ばしてキャッチボールを行い「NPBのボールは投げやすい。まだ強く投げていないから分からないですけど」と、WBC球からのボールの変化にも違和感はない様子だった。

 侍ジャパンで唯一、大会ベストナインに選出された千賀。WBCでは11イニングを投げて、わずか1失点。150キロを超すストレートと武器のフォークが、アメリカでも絶賛された。だが、当人は「スライダーは投げやすかったけど、フォークは日本のボールの方が扱いやすいですよ。滑るから、ボールが手を離れるのが早い」と、フォークに関してはコントロールし切れていなかったという。

 WBCでフル稼働した右腕だが、きっちりと開幕ローテ入りすることが決定。「ブルペンで投げれば、大丈夫。(27日の)休み明けか、その次の日くらいにブルペンに入るつもり」とし、ウエスタンリーグなどでの調整登板は行わず、開幕へ向かう。世界を驚かせた千賀が、日本一奪還のために、その力を注ぎ込む。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani