広東海洋大学の譚さんは、日本と中国のごみ捨て文化について、作文につづっている。写真は14年、オバマ大統領の来日で封鎖されたごみ箱とその上に放置されたごみ。

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日本は街中にごみ箱が少なく、出たごみは持ち帰って処分することがすでに習慣化しているが、日本を訪れた中国人観光客はごみの処分に困ることもあるという。広東海洋大学の譚さんは、日本と中国のごみ捨て文化について、作文に次のようにつづっている。

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私は日本へ行ったことがないが、偶然日本にいる友達にこういう話を聞いた。日本で公園といった公的場所にごみ箱はあまり置いていないようだ。それで最初日本へ行ったときに散々迷っていたそうだ。日本はごみ分類にすごく細かい国である。空になったペットボトル一つでも、三つの部分に分けて指定されたごみ箱に入れることになっているそうだ。

そんな日本なのに、街頭であまりごみ箱が置いていないのはややおかしいと思う。中国の街頭で何百メートルかおきにごみ箱が置いてある。それは、人にごみを適切な場所に捨てさせようとするためだ。急にごみが出て、手近にごみ箱がなければ大変困る。その上、「ごみ箱がないのでついつい(地面に)捨ててしまう」という人も少なくないようで、政府はごみ箱をもっと増やしていかないと市民への思いやりがないと評価されてしまう。なので、日本の街頭でごみ箱がないということを聞いたら不思議に思った。

理由が知りたくてネットで調べてみたが、こういうことがわかった。ヤフーの知恵袋によると、「テロ対策」「家庭ごみを捨てる人が増え、野生動物の餌場になる」などの理由が挙げられている。確かに考えれば納得できる理由だ。もし街頭にごみ箱があるとわかれば、「家庭ごみを全て街頭のごみ箱に持って捨てればいい」という者が必ず出てしまうのだろう。それは回収や衛生管理に大変な手間とコストが掛かるのだ。

ただ、外国旅行者たちにとってはやや不便ではないかと私は思った。中国を例として挙げると、街中にごみ箱が置いてあって普通出かける時に特に意識しないので、中国人が日本旅行すると、日本の街頭にごみ箱が置いていないことは随分困るだろう。ごみができたら全部ホテルまでかばんの中に入れるのも大変だし、旅行者なので駅などの場所も詳しくない。毎年、「中国旅行者が日本の町にポイ捨て」というニュースが出てくるが、ごみ箱がないのも一つの原因になるのではないかと私は思う。

そこで、日本政府に提案が二つある。街頭には無理だが、観光地にごみ箱を増やして、また、駅などの公的場所でのごみ箱は分類についてよりわかりやすくするために絵とか中国語の説明とかをつけてはどうだろう。捨てる場所があるのなら、きっと誰もポイ捨てしたりはしないと思う。「中国旅行者がポイ捨て」というニュースが出ないなら、中国人が日本へ旅行する意欲も高まるだろう。日本の環境にもいいし、経済発展にもいい。それに、日中両国の相互理解が深くなるに違いない。(編集/北田)

※本文は、第十一回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「なんでそうなるの?中国の若者は日本のココが理解できない」(段躍中編、日本僑報社、2015年)より、譚●◎(●=雨かんむりに文、◎=女へんに青)さん(広東海洋大学)の作品「中日ごみ捨て問題について」を編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。