公開された、恐ろしくも美しささえ感じさせる「核実験の映像」

写真拡大

1945年から1963年の間に米国が行った地上核実験の映像は、これまで機密とされてきたが、このたび機密指定が解除され、その一部が「YouTube」で公開された。

「公開された、恐ろしくも美しささえ感じさせる「核実験の映像」」の写真・リンク付きの記事はこちら

1945〜63年の間、「部分的核実験禁止条約」によって終了するまで米国は地上核実験を210回行った。その大多数はネヴァダ州にある核実験場と、遠く離れた太平洋の環礁で行われた。こうした実験の目的は、新兵器の威力を理解することだったので、実験の様子はすべて複数のハイスピードカメラ(1秒あたり約2,400フレーム撮影できる)で撮影されていた。

現在まで、こうしたフィルムの多くは機密書類保管室に放置されていたが、ローレンス・リヴァモア国立研究所のグレッグ・スプリグスとその同僚たちがこれを救い出し、多くの機密指定を解除し、その一部を「YouTube」で公開した。

最初に機密指定が解除された64枚のフィルムは3月第2週目にアップロードされ、アップショット・ノットホールキャッスルティーポットプラムボブハードタックIハードタックIIドミニクという各作戦の様子を伝えている。

これらの動画にはまさに心を奪われる。そして、畏怖の念を起こさせる。

たとえば、1955年3月にネヴァダ州で行われたティーポット作戦時の「テスラ」実験の初期段階で、火球が試験塔や誘導線に沿って下向きに広がる様子を見てほしい。この実験の核出力はたった7キロトンだった。後の熱核反応型爆弾に比べれば、爆竹程度でしかない。

テスラの1週間後の実験「タルク」は同じネヴァダ州で行われ、核出力は43キロトンだった。爆発の最初の数ミリ秒のあいだに、衝撃波が交差しているのが実際に見て取れる。

1962年に行われたドミニク作戦の「ホーサトニック」は、米国では最後の、空中投下による核実験だった。実験は太平洋のジョンストン島の上空3,700mで行われ、8.3メガトンという出力はテスラの1,000倍以上の威力だった。動画の最初の数百フレームで、投下された爆弾の一部が、広がる火球の表面でより明るい点になるのがわかる。

RELATED