中国が高速鉄道の輸出を推進していることは周知のとおりであり、中国国内においても高速鉄道網の拡大が続いている。中国政府は2030年には総延長4万5000キロにまで拡大させる方針だ。(イメージ写真提供:(C)Narongsak Nagadhana/123RF.COM)

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 中国が高速鉄道の輸出を推進していることは周知のとおりであり、中国国内においても高速鉄道網の拡大が続いている。中国政府は2030年には総延長4万5000キロにまで拡大させる方針だ。

 高速鉄道産業に本腰を入れ始めてからまだ日が浅いにもかかわらず、中国高速鉄道の総延長はすでに世界一であり、世界各国に輸出を行うまでに成長したことは驚異的と言えるだろう。

 中国メディアの新民網はこのほど、世界一の大国である米国ですら中国の高速鉄道には敵わないと主張する記事を掲載し、中国はすでに鉄道分野においては米国を大きく引き離していると主張した。

 記事は、米国で初めての鉄道が誕生したのは1830年のことであり、米国に遅れること46年、中国で初の鉄道が誕生したのは1876年のことだったと紹介した。現在、米国では鉄道は主に貨物輸送に使用されており、貨物輸送用鉄道の総延長は約22万キロに達し、年間の輸送量は19億トンに達すると紹介した。

 一方の中国の貨物輸送用の鉄道総延長は米国の約半分にとどまるとしながらも、2016年の年間輸送量は33億トンを超えていると指摘。さらに米国では交通インフラ全体に占める鉄道の輸送人員数の割合は極めて小さく、地下鉄を除けば鉄道の存在感は決して大きくはないことを紹介した。

 記事は、米国は様々な産業において世界をリードするだけの技術力を持つとしながらも、鉄道は自動車や航空便によって「生存空間を圧迫されている産業」であると主張。そのため、技術革新も進んでおらず、米国の鉄道産業における技術力は低いのが現状であると論じた。

 一方、中国は高速鉄道の生みの親ではないものの、他国から技術を導入し、消化吸収を行ったことで高速鉄道分野で900件を超える国際特許を持つ国になったと主張。その技術力のみならず、中国の広大な国土に高速鉄道を建設し、運行するなかで培われた豊富な経験は、世界の高速鉄道産業において「中国に唯一無二の競争力をもたらした」と主張し、世界一の先進国である米国ですら、高速鉄道の分野では中国には敵わないと主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Narongsak Nagadhana/123RF.COM)