蒸気機関車や石炭をモチーフにした黒い一品 シチューやカステラまんじゅう、カクテルなど

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 このところ、全国各地で蒸気機関車(SL)や燃料の石炭カラーをモチーフにした一品が続々と登場している。

 気温の上昇とともに、旅にでもと思う気持ちが高まる今日このごろ。最近、各地では蒸気機関車(SL)や燃料となる石炭をモチーフにした黒い一品が注目されている。

 山口県の中央部に位置する美祢(みね)市は、古くから石炭で栄えた町だ。その象徴として美祢市役所市民会館横には、石炭輸送に使われた蒸気機関車「C58 36」が保存・展示されている。しかし屋外であり、長年風雨にさらされた姿は、美しいとはいい難い状態だった。そこで先月からスタートしたのが「美祢のSL C58ペンキ塗り大作戦」。3月末まで続く市民参加型の“ドレスアップ”イベントだ。イベントと並行して、市内の7店舗の飲食店では、蒸気機関車の燃料でもある石炭をイメージしたメニューが提供されている。例えば「ボタ山シチュー(1,250円・税込/nonno)」は、牛肉の赤ワイン煮を黒いイカ墨でアレンジした一品。提供期間はイベント終了の3月末まで。

 同じC58なら東北には甘い黒がある。「SL銀河C58 239」は、さいとう製菓(岩手県大船渡市)の一品。3年前よりJR釜石線で運行を開始した蒸気機関車を記念して誕生した。ベースは、同製菓の代表商品であるカモメの卵を模したカステラまんじゅう「かもめの玉子」。こちらに石炭のイメージをと、ビターチョコクリームをカステラ生地に包み、ブラックココア入りスイートチョコレートでコーティングした。味はほろ苦、独特の美味に仕上がっている。価格は900円(税込、6個入1箱)。

 黒い1杯というのも捨て難い。ホテルメトロポリタン高崎(群馬県高崎市)内のレストラン「ブラッスリーローリエ」では、今月から蒸気機関車の黒をイメージしたカクテル「Departure of your life(1,000円・税、サービス料込)」の販売を開始した。同ホテルと直結するJR高崎駅は、いまも「D51 498」「C61 20」と2台の蒸気機関車の発着駅であり、運行される週末ともなれば多くの人が詰めかける。カクテルは、蒸気機関車の持つパワフルなイメージで春からの新しい門出もゴーをとエールを込めて誕生したという。ちなみにベースは、ブラックウォッカとブラックパインリキュール。これにレモンとライムジュースが加わる。味は甘さと酸味が同居したスッキリとしたものだという。

 今春は蒸気機関車とともに、蒸気機関車や石炭の黒をモチーフにした美味を訪ねて、旅に出かけてみるのもよさそうだ。

加藤 秀行[著]、阪神 裕平[著]