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 元SMAPの木村拓哉(44)主演のドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)が、3月19日最終回を迎え、平均視聴率は16.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。今期ドラマの中でも優秀な成績を残して幕を閉じた。本作はSMAP解散後、木村拓哉の初の主演作品であったため番宣の段階から注目を集めていた。今回の結果を受けて各メディアには「有終の美」「好成績」といった言葉が並び、「数字を持つ男」として木村拓哉が再評価されている。

 そんな中で一部メディアでは、木村の妻である工藤静香(46)と、これまでご法度であった夫婦共演の可能性について触れている。ジャニーズ事務所内には、井ノ原快彦(40)・瀬戸朝香(40)夫妻、東山紀之(50)・木村佳乃(40)夫妻など、妻が芸能人であるメンバーはいるものの、これまで共演を果たすことはなかった。その試みを、まずは木村夫妻が実行に踏み切るのではないかと言われているようだ。その理由には、今後の木村のプロモーション計画も大きく関係すると言われている。

「SMAPが解散し『A LIFE』がスタートする前の1月上旬、木村はこれまでにないくらい情報番組やバラエティの番宣に出演していました。SMAP騒動でイメージを落としたと言われている木村ですが、結果として視聴率を獲れたわけですから、このプロモーションはある意味成功だったと言えるでしょう。これをきっかけに、新たなキムタクブランドを確立する時期なのかもしれません」(芸能関係者)

 4月には明石家さんま(61)と共演の特番『さんタク』(フジテレビ系)の放送も決まっている。今月18日放送のさんまのラジオ番組『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)では、木村がさんまの付き人をつとめる企画が放送されると伝えられたばかりだ。

 こうした新たな試みの中に、「妻を大切に思う木村」という一面も今後見せることになるかもしれない。また木村と工藤の夫婦共演が囁かれる理由には、もう一つ理由があるようだ。

■工藤のイメージアップの一環という声も

「工藤の急激なイメージダウンを、回復させたい狙いもあるようです。工藤は1月から自身のインスタグラムを開設しましたが、これがSMAP解散を見計らったかの如く開設されたということで、何かと木村のファンからいちゃもんをつけられています。こうした工藤アンチの木村ファンと純粋な工藤のファンがコメント欄上で争うことも起きており、炎上は大きくなっている状態です」(芸能記者)

 ファン同士のトラブルについて、工藤はやんわりと自身の投稿やブログ記事で、大人の対応を見せ、木村は沈黙を守っている。夫婦共演が囁かれる裏側では、こうした状況を打開するための手段という見方もあるようだ。

「昨年のSMAP騒動では、ジャニーズ残留を表明した木村が、“裏切り者”として大きくイメージをダウンさせました。その間も工藤はタイミングを見てメディアに露出し、自分の意見をそっと主張しつつ木村をサポートしてきました。今度は木村が妻をバックアップするタイミングなのかもしれません」(前同)

 結婚から10年以上たつ今も、夫婦関係やプライベートが謎に包まれることが多かった木村夫妻。そのベールを脱ぐ日が迫っているのかもしれない。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。