快進撃は続く! 『キングコング:髑髏島の巨神』のブリー・ラーソン
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 映画『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンが初めて挑んだ超大作『キングコング:髑髏島の巨神』を引っ提げて来日し、これまでのキングコング作品とは違い、ロマンスがない本作の魅力などについて語った。

 1933年の公開以来、幾度も映画化されてきたキングコング。本作は、そのコングを神話上の謎の島に君臨する巨神として描いたアドベンチャー大作だ。「両親がキングコングのポスターを飾っていたのを覚えているわ」と子供の頃の記憶をたどり始めたブリーは、「映画の枠組みを超えた、ヒューマニティーを象徴するような存在なんだと思う」とコングの偉大さにしみじみ。「ずっとインディペンデント映画に出演してきたから、こうした大作に出られたことは、私にとって大きな意味があるの。アイコニックなキャラクターであるコングと共演して、しかもそれが世界中で上映されるなんてね」。

 ただ、彼女の実力を証明するかのように、今回の役はアカデミー賞に輝く前に射止めたものだった。「『ルーム』が公開されていた頃に、この映画を撮影していたのよ。オスカーに出席するため、撮影地のベトナムから飛んだのを覚えている。次の日には、またベトナムに向けて飛んでいたわ(笑)」。

 そうして女優としての変革期を一気に迎えたブリーだが、「大事なのは、その作品の持つメッセージね。映画作りにしろ、アートを生み出すというのは、共感を呼び、人と人をつなげ、現実世界に生きる自分に問いを投げかけるような行為だと思う」と作品選びの基準は変わっていないことを告白。本作については「自分では絶対に見つけ出せないような特別な場所で撮影ができて、この星の美しさを紹介できたのが好きなところ。環境保護についてのメッセージも、映画を通して伝えられたらと思う」と自分なりの思いを語る。

 ちなみに、これまでのキングコング作品とは違い、本作には“美女と野獣”のようなロマンスがないことも気に入っているようだ。「面白いのは、トム(・ヒドルストン)が演じるコンラッドともコングとも、恋に落ちるチャンスはあるのにそうならないところ。でも、それを誇りに思っているわ。この映画を観る全ての人に、その関にロマンスがなくても戦うことができるほど、愛する人がいることを願っている。愛は、ロマンスよりもっと大きな概念でとらえるものだと思うから」。

 大好きなモンスター映画に『グレムリン』を挙げ、「とてもスイートな部分がある一方で、ダークな部分もある。だからモンスターを敵にすると面白い映画になるのよね。邪悪だけど、そのモンスターを好きにならずにはいられないから」と魅力を指摘する一幕もあったブリー。現在は長編映画監督デビューを果たす新作『ユニコーン・ストア(原題) / Unicorn Store』を絶賛編集中だといい、「何でも挑戦するのが好きなのよ」と不敵な笑み。マーベル初の女性ヒーロー単独映画『キャプテン・マーベル(原題) / Captain Marvel』の主演にも抜てきされており、快進撃はまだまだ続きそうだ。(編集部・石神恵美子)

映画『キングコング:髑髏島の巨神』は全国公開中