22日、生活苦から車で暮らし、大型スーパーなどを回って幼い3人の娘のため粉ミルクやおむつ、服などを盗んだ韓国の30代の父親が警察に捕まった。資料写真。

写真拡大

2017年3月22日、生活苦から車で暮らし、大型スーパーなどを回って幼い3人の娘のため粉ミルクやおむつ、服などを盗んだ韓国の30代の父親が警察に捕まった。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。

釜山(プサン)にある小さな貿易商で働く男(37)は、昨年12月から最近にかけて蔚山(ウルサン)や釜山の大型スーパーや百貨店などを回りながら13回にわたって盗みを繰り返し、粉ミルクやおむつ、子供服、扇風機、真空掃除機など合計420万ウォン(約42万円)相当の商品を盗んだ常習窃盗の疑いが持たれている。男は生活費をためるため中古で買った車で寝泊まりをし、盗んだ品は6歳の双子や3歳の娘、妻のいる全羅南道(チョルラナムド)の妻の実家に渡していたという。

昨年、双子のうち1人が脊椎が曲がって臓器を圧迫する難病にかかっていることが判明、男は警察の調べに対し「最近給料が上がり月240万ウォン(約24万円)になったが、家族の生活費や娘の手術代を工面するのが難しかった」と供述している。

警察関係者によると、拘束時、男の財布には1銭もなく、担当刑事が釜山に戻るための足代や少額の援助をしたという。また警察は「男の家族は男性が車で生活していたことを知らない。罪は犯したが、男が家族に渡す生活費を稼がなければならない事情などを考慮して捜査中だ」と逮捕状を請求せず調べを続けていると明らかにした。

報道を受け、韓国のネットユーザーからは「悪いことだけど、自分のために盗んだものはない。助けてあげて」「家長として魂を売りたいくらいの気持ちだったことだろう。100%共感」と男性の境遇に同情するコメントや、「どうか法の物差しだけで判断するという過ちを犯さないで」「寛大な措置を願う。この少子化の中、国のために子どもを産んで貢献してるんだから、国は責任を取って」と善処を望むコメント、「これが大韓民国の現実」「5人家族で240万ウォンはきつい。これだから最近は結婚しない、子どもを産まない人が多い」と韓国の現状を嘆くコメントなど、5000件以上のコメントが寄せられている。

中には、「朴槿恵(パク・クネ)氏は毎日美容師を呼んで髪のセットや化粧をしてもらってるのに、一般庶民は数カ月に1回美容室に行くかどうか…」「髪のセット代は相当な額らしい。朴氏の髪を切って、そのお金を男の家族に渡してほしい」と朴氏を非難するコメントや、「粉ミルクやおむつは国が提供しろ!」「子どもに与える粉ミルクくらい支給してくれる最小限の福祉国家に住みたい」「政府は『子どもを産もう』ではなく、子どもを産んで育てていける環境を整えるべき」と国に訴えるコメントも多くみられた。(翻訳・編集/松村)