UAE戦では“サプライズ起用”にビッグセーブで応えたGK川島永嗣

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 長丁場のW杯予選でアクシデントが起きることは過去にも経験済みだ。MF長谷部誠、MF高萩洋次郎、MF今野泰幸、FW大迫勇也。当初の招集メンバーから4選手がケガのため離脱を余儀なくされる中、日本代表GK川島永嗣(メス)は「こういう厳しい戦いにケガは付き物」と冷静に受け止め、「ケガは残念だけど、みんなでカバーして、グループとしてまとまらないといけない。みんなが気持ちを切り替えるしかない」と力説した。

 23日のW杯アジア最終予選・UAE戦(2-0)では“サプライズ起用”に応えた。昨年6月3日のキリン杯・ブルガリア戦以来の代表戦。所属するメスでも今年1月8日のカップ戦に出場しただけだったが、前半20分のピンチに1対1でビッグセーブを見せるなど完封勝利に大きく貢献した。

「幸運なことにこれだけ代表で試合に出させてもらっていて、厳しい戦いの緊張感や厳しさを知っている分、それが自分にとってはプラスになった」

 UAE合宿中の20日に34歳の誕生日を迎えたベテランは、ハリルホジッチ監督の言う「経験」を存分に生かした。「今後の予選を占う試合だった。試合前にはいろんな思いがあった」。10年南アフリカW杯、14年ブラジルW杯と2度のW杯を経験した背番号1が、アウェーの大一番でゴール前に立ちはだかった。

 最終予選の前半戦5試合でゴールを守ってきたGK西川周作(浦和)について「(西川)周作の存在は大きい。2次予選もそうだし、これまで彼が止めてくれていたから今がある」と素直に称える川島は「だれが出てもおかしくないと思うし、切磋琢磨することで日本人GKのレベルも上がる。出たい気持ちはみんなある。出た人がベストを尽くさないといけない」と、今後も良きライバルとして競い合っていく決意を口にした。

 まずは28日のW杯アジア最終予選・タイ戦(埼玉)でだれがゴールを守るか。「前回は自分がチャンスをもらえた。日本が勝つために全力を尽くすことが大事だし、一人ひとりのその思いがレベルを押し上げていくことになると思う」。そう意気込むと、「UAE戦は終わったこと。自信はつなげないといけないけど、まったく違うゲームになることは意識しないといけない」と気を引き締めた。

(取材・文 西山紘平)


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