2試合連続でベンチスタートが続いているFW本田圭佑

写真拡大

 苦境を楽しんでもいる。昨年11月15日のサウジアラビア戦(2-1)、今月23日のUAE戦(2-0)と2試合連続で先発から外れ、途中出場が続いているFW本田圭佑(ミラン)は所属クラブで出場機会をつかめていない状況を踏まえ、「起こり得る現実」と受け止めた。

 本田の定位置だった右FWではFW久保裕也が2試合連続で先発し、UAE戦では1ゴール1アシストと結果を残した。リオ世代である23歳の台頭について「うれしいですよ」と歓迎する本田は「危機感がないということではなく、これがサッカーのスタンダード」と、クラブで出番のない自分と、ゲントで結果を出している久保の状況を比べれば、「何ら不思議ではない」というのは率直な思いだ。

「日本代表がそれぐらいのレベルになってきたと捉えていい。自分が(先発を)取り戻す状況をつくれれば、日本代表はもっと良くなると思う」。チーム内の健全な競争であり、自分がクラブで試合に出ていない以上、「この状況を打開する場がない。本田はどういうプレーをするのか、みんなが分からない」のが現実だからだ。

 それでも「今の期間を楽しんでいる」と、強気な姿勢は崩さない。「こういうことが起これば起こるほど、自分自身が試されている気がする。どうすればここから右肩上がりになるかを考えている自分が好きだし、それを乗り越えていく自分も好き。道筋は見えている。それを話すと長くなるから話さないけど」と言い切った。

 まずは目の前の試合に集中する。28日のタイ戦について「思っている以上に厳しい試合になる」と警戒し、「引かれると思うし、今の代表のサッカーは(相手に)攻められるほうが特徴を生かせる。引かれるということはカウンターをさせてもらえないということ。これは結構大変なんじゃないかなと思う」と、相手に合わせて守備から入ったUAE戦とはまったく異なる試合になると指摘した。

「(ボールを)保持して攻めるイメージがみなさん湧きますか、ということ。僕らはそれを湧かさないといけない。UAE戦と同じサッカーをすれば、いいサッカーというわけではない。違うサッカーになる。そこをイメージしないといけない」。1分5敗で最下位に低迷しているタイとのホームゲーム。気が緩むようなことは許されない。「そういうことがあれば危ない兆候。思っている以上に締めたほうがいい」と、厳しい口調で戒めた。

(取材・文 西山紘平)


●ロシアW杯アジア最終予選特集

●ロシアW杯各大陸予選一覧