離脱者が相次ぐボランチで期待が懸かるMF山口蛍

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 日本代表は25日、埼玉県内で練習を行い、追加招集のFW小林悠(川崎F)、MF遠藤航(浦和)も合流した。この日、離脱が発表されたFW大迫勇也(ケルン)、MF今野泰幸(G大阪)もグラウンドに姿を見せたが、今野は明日26日朝にチームを離脱する予定。大迫はケルン側とコンタクトを取り、離脱のタイミングを決める。

 

 23日に敵地で行われたW杯アジア最終予選・UAE戦に2-0で快勝し、前日24日に帰国したハリルジャパンだが、相次ぐアクシデントに見舞われている。UAE入り翌日にキャプテンのMF長谷部誠(フランクフルト)が右膝の負傷のため離脱。さらにMF高萩洋次郎(FC東京)も右足親指の負傷のためUAE戦を欠場した。高萩はUAE戦の2日前に現地の病院で検査を受け、骨折が判明。この日朝にチームを離脱し、あらためて所属クラブでチームドクターによる診察を受け、右母趾末節骨骨折と診断された。

 さらにUAE戦で攻守に活躍した今野も前日24日に千葉県内の病院で検査を受け、左第5趾基節骨骨折が判明。UAE戦で負傷交代した大迫も同じく左足の打撲のため、そろってチーム離脱が決まった。長谷部、高萩、今野と、当初招集されていたボランチのうち3人がケガで離脱する緊急事態。遠藤が追加招集されたが、28日のW杯アジア最終予選・タイ戦(埼玉)に向けて、予期せぬ事態が続いている。

 ボランチではMF山口蛍(C大阪)に懸かる期待が高まるが、山口自身は「だれと組んでも自分はいつもどおりの役割をできれば。ケガは仕方ない。いる選手で頑張るしかない」と、動じない。「自分が期待されているとは感じてない。自分はいつも自分らしく、自分のプレーができればいいかなと思っている」と、あくまで淡々と語った。

 タイはここまで1分5敗の勝ち点1でB組最下位に沈んでいる。ホームで絶対に落とせない一戦だが、ハリルホジッチ監督はUAE戦後の記者会見でも「タイに勝たないと、UAEに勝った価値がなくなる。愚かなことは絶対にやってはいけない」と力説。試合後のロッカールームでもそのことを選手に伝え、選手も気持ちは切り替わっている。「(タイ戦は)勝たないといけないことは変わりない。どんな形でも勝ちにこだわりたい」。山口は静かに闘志を燃やした。

(取材・文 西山紘平)


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