上:『キングコング:髑髏島の巨神』 下:吹き替え声優の真壁刀義(左)、GACKT(中央)、佐々木希(右) (C) 2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED (C) 新⽇本プロレス

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【映画を聴く】『キングコング:髑髏島の巨神』前編
日本アニメや特撮文化と親和性高い作品

「この島で、人類は最弱。」のキャッチコピーが踊る日本オリジナル・ポスターは、怪獣画師の開田裕治によるもの。日本怪獣映画のトーン&マナーを踏襲しつつ、これまでにない異種格闘技感を予感させる。

コング映画史上最大の、全長31.6メートル! 118分のうち、大半がコング vs. 超巨大生物もしくはコング vs, 人間(というよりサミュエル・L・ジャクソン)もしくは超巨大生物 vs. 人間の戦闘シーン。『キングコング:髑髏島の巨神』は、『パシフィック・リム』や『GODZILLA ゴジラ』で知られるレジェンダリー・ピクチャーズの製作による“モンスターバース”の一作であり、2020年の『GODZILLA vs. KONG』へつながる始まりの物語である。

ざわちん、GACKTのものまねメイクで超絶テクニック披露!

3D & 日本語吹替で見た本作は映画というよりアトラクションに近く、とにかくテンポが早い。焦らすことなくコングがおもむろに登場し、3Dの特性を生かして暴れまくり、破壊しまくる。宮崎駿アニメや『新世紀エヴァンゲリオン』へのオマージュと取れるシーンやキャラクターが矢継ぎ早に登場し、作品そのものが日本のアニメーションや特撮文化と極めて親和性の高いものになっている。

GACKTや佐々木希、真壁刀義らによる日本語吹替版は、とりわけGACKTの声に存在感がありすぎて、最初はストーリーが頭に入ってこないかもしれない。しかし中盤あたりにはこちらも慣れ、トム・ヒドルストンの声がGACKTであることに何の疑いも持たなくなる……はず。

音楽を担当するのはイギリス出身の作曲家、ヘンリー・ジャックマン。6歳で作曲を始め、アート・オブ・ノイズのプロデューサーとして知られるトレヴァー・ホーンやマイク・オールドフィールドらとコラボレーション。2008年頃から映画音楽に関わるようになり、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』で注目され始める。

近年は『ジャック・リーチャー』や『ピクセル』『キングスマン』『ベイマックス』など、娯楽大作系の作品にスコアを提供している。中でも『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』などで聴けるような重厚かつスリリングなオーケストレーションに定評があり、本作でも打楽器を多用したフルオケ曲で大いにスクリーンを盛り立てている。

後編「2020年の『GODZILLA vs. KONG』を楽しみにしながらディティールを反芻!」に続く…