いいな〜と思っていたんですよね〜 - 大杉漣

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 俳優の大杉漣が25日、都内で行われた主演映画『グッバイエレジー』の初日舞台あいさつに登壇。これまで200本以上の撮影が行われ「映画の街」として知られた福岡県北九州市でオールロケを行った本作について、大杉は「僕は、松重豊さんや光石研さんら、九州人の友人が多くて、二人(松重と光石)が九州弁で話しているのがずっとうらやましかったんです」と前置きしつつ、「(撮影で)小倉を中心にお邪魔できて、北九州の皆さんに助けられ、素晴らしいロケーションでした」と撮影を振り返った。

 本作は北九州市を舞台に、中学時代の親友・井川道臣(吉田)の訃報を受け、一度捨てた故郷に数十年ぶり戻った映画監督・深山晄(大杉)が、不器用だが熱く生きた井川の人生を知り、彼の生きざまを映画にしたいという思いを胸に懐かしい街並みを歩き、郷里や家族、旧友、そして果てぬ映画への思いを取り戻していく感動作。小倉出身で『キタキツネ物語 -35周年リニューアル版-』などで知られる三村順一監督の半自伝的な作品でもある。

 大杉、松重、光石と言えば、名脇役で知られる俳優6人が本人役を演じる人気ドラマ「バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」(テレビ東京)の出演メンバー。大杉は「松重さんが博多で、光石さんが小倉。博多と小倉では全然違うと二人はよく言うんですが、(そう言い合えるのが)すごくうらやましかった」と、彼らの郷土愛に憧れを感じていたよう。だが、この感覚は本作の役どころである映画監督・深山役にも通じていたそう。大杉は「三村監督の半自伝的な人物を演じさせていただき、監督の少年時代の濃密な友情関係に憧憬を感じつつ、脚本を読みました。自分はただヤンチャなだけの、四国の小僧でしたから」と笑いを交えながら述懐。

 大杉の言葉を受け、三村監督も「あんなにカッコいい自分では、照れますが」とほほ笑みつつ、「僕の人生は、映画が撮れればどこにでも行く『映画のヒッピー』みたいな人生でした。アメリカに15年、南米に2年、アフガンやパキスタンにも2年いました。そして最後にたどり着いたのが、自分の故郷の北九州。これが自分の運命だと思っています。今回、たくさんの方々に支援をいただき、北九州をもう一度映画の街にしたいと言う思いで、撮りました」と会場に向けて力強く呼び掛けていた。この日は共演の藤吉久美子、吉田栄作、遠藤健慎、飛葉大樹、森田晋平も同席した。(取材/岸田智)

映画『グッバイエレジー』は有楽町スバル座ほか公開中