Doctors Me(ドクターズミー)- 女性が男性よりも長生きなのはなぜ?医師が教える長寿の秘密5つ

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日本の平均寿命は、厚生労働省の平成27年簡易生命表によると、女性が87.05歳で、男性が80.79歳だそうです。(参考)

男女で比較すると7年近くも女性は長生きですが、なぜ女性は男性より長生きなのでしょうか?

今回は医師に女性が男性より長生きな理由から、これからも寿命は延びるか、などを解説していただきました。

男性と女性、体の構造や性格の違い


《出典》
・厚生労働省

世界的に見ても、もれなく平均寿命は女性の方が男性より長いです。

第二次性徴以降、体の男女差は顕著になっていきます。身長、体重共に男性の方が大きくなります。

筋肉量も男性の方が多く、特に上半身については性差が大きいです。皮下脂肪は男性の方が少なくなります。

性格は個人差も大きいですが男性のほうが新しいことや危険なことに挑戦したい、冒険・探求したいという気持ちが強いようです。

女性が男性より長生きな理由


女性ホルモン


女性ホルモンであるエストロゲンが、高血圧や高コレステロールになりにくくしています。

しかし、閉経後は女性ホルモンが少なくなるため、動脈硬化性疾患になりやすくなります。

体の大きさ


女性は男性と比べ体が小さいため、必要エネルギーが少なくなりますし、脂肪をため込みやすいので飢餓状態に強くなります。

性格


女性の方が慎重とされているので、危険行動をしにくいため不慮の事故での死亡が少なくなります。

喫煙飲酒が少ない


過度の飲酒や、タバコに含まれるニコチンは血圧上昇から動脈硬化を引き起こす原因になります。

仕事


仕事で危険物質、有害物質に暴露することが少ないことが挙げられます。

例えばアスベストなどの化学物質や、放射線に触れる機会、炭鉱など危険な場所での作業に従事するのは男性が多くなっています。

女性に多い疾患


子宮、卵巣、乳房の病気


当然ながら子宮・卵巣の病気は女性にしかないものです。乳房の病気は男性にもごくまれにありますが、圧倒的に女性が多いです。

膀胱炎・尿漏れ・骨盤臓器脱


女性は尿道が短かったり、妊娠出産で骨盤底筋群が障害を受けやすいためです。

自己免疫性疾患


膠原病、リウマチや甲状腺機能異常などが挙げられます。

自己免疫異常が起こる誘因として考えられているのはストレスや紫外線、薬剤の使用やウイルス感染の関与がありますが、自己免疫性肝炎は原因が特定されていません。

鉄欠乏性貧血


鉄欠乏性貧血の原因は、主に鉄分の摂取量不足や出血などが挙げられます。

具体的には、極端なダイエット、月経、妊娠・出産などで通常より多くの鉄が必要になり、摂取量が足りないと貧血の症状が現れることがあります。

骨粗しょう症


主に加齢や閉経にともなって引き起こされます。

患者数の8割は女性と言われており、カルシウムやビタミンDの摂取低下、運動不足、日光に暴露される時間の不足なども原因に挙げられます。

男女別がん罹患数ランキング


男性


1位:前立腺
2位:
3位:
4位:大腸
5位:肝臓

女性


1位:乳房
2位:大腸
3位:
4位:
5位:子宮

《参照》厚生労働省 2016年のがん統計予測

今後も女性の寿命は延びる?


今後も医療の進歩に伴い寿命はわずかに延びるでしょう。

しかし現時点では長期的な影響が判明していない、放射性物質や電磁波、各種化学物質の影響により寿命が短くなる・もしくは伸び悩む可能性もあります。

また少子高齢化社会が進むと、医療費の高騰や社会構造の変化から、必ずしも誰もが高いレベルの医療や丁重な介護を受けられなくなっていくかもしれません。

最後に医師から一言


性別は受精の瞬間から決まっており変えることはできませんが、行動を変えることで疾患リスクを減らすことができるかもしれません。

(監修:Doctors Me 医師)