「メアリと魔女の花」の製作状況を
明かした西村義明プロデューサー

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 アニメーション映画プロデューサーの西村義明氏と櫻井圭記氏が3月25日、東京ビッグサイトで開催中の「AnimeJapan 2017」で対談を行った。西村氏は米林宏昌監督とタッグを組んだアニメ映画「メアリと魔女の花」の製作状況を明かした。

 西村氏は、「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林監督とともに2014年4月にスタジオジブリを退社し、スタジオポノックを立ち上げた。「メアリと魔女の花」は同スタジオの第1回長編作品で、7月8日に公開されることが決まっている。

 「今どのくらいの段階なの?」と問われた西村氏は、「本当に、気が狂いそうなんですけど」とこぼし、「もしからしたら(予定内に)できない」と苦笑いを浮かべる。さらに、「7月8日でしょ? 完成までにあと2カ月くらいしかないわけでしょ。30%くらいしかできてない、撮影が」と告白。櫻井氏が「それ言っちゃって大丈夫?」とフォローを入れると、「40%! 40%くらいしかできてない」と慌てて訂正していた。

 同作は、イギリスの女優作家メアリー・スチュアートの児童文学「The Little Broomstick」を原作に、7年に1度しか咲かない禁断の花“夜間飛行”をめぐる物語を描く。ジブリ出身の2人が魔女を題材にした映画に着手する点も高い注目を集めており、櫻井氏も「『魔女の宅急便』のキキの魔法は空を飛ぶことしかできないじゃない? メアリは空を飛ぶ以外の魔法って使えるの?」と興味津々の様子で質問を投げかける。

 西村氏は、「実は『魔女の宅急便』とは、逆をやろうとしています」と明言。「なんでかというと、『魔女の宅急便』は宮崎駿監督自身の物語だと思っているんです。少女の自立を描く体をなしながら、あの映画は才能ある女性がひょんなことからスランプに陥って、スランプから抜けだすという構造になっている。そういうものとは逆になっている」と言い、そのうえで「宮崎駿監督だったら魔女をこういう風に扱うだろうな、米林監督は魔女をこういう風に描くんだっていうことが、基本的にちょっと違う。まったく新しい魔女の映画が誕生すると思う」と説明した。

 「メアリと魔女の花」は7月8日に全国で公開。櫻井氏が参加した「ひるね姫 知らないワタシの物語」は公開中。