中国は世界最大の自動車市場であり、世界各国のメーカーが中国でシェア獲得のためにしのぎを削っている。販売を伸ばすためには価格競争力を高めることが重要であり、そのためには中国に自動車を輸出するよりも、中国国内で生産した方が有利であることは間違いない。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国は世界最大の自動車市場であり、世界各国のメーカーが中国でシェア獲得のためにしのぎを削っている。販売を伸ばすためには価格競争力を高めることが重要であり、そのためには中国に自動車を輸出するよりも、中国国内で生産した方が有利であることは間違いない。

 だが、中国国外では品質が高かった車でも、中国国内での生産に切り替えると品質が低下する傾向が見られるという。これは中国人労働者に問題があるのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、なぜ中国生産に切り替えた車は品質が低下する傾向にあるのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、世界各国のメーカーが中国国内での自動車生産に切り替えており、それは高級車ブランドも同様だと指摘。3月13日には米国の高級車ブランドであるリンカーンも一部車種を中国生産に切り替える方針を示し、主要な高級車ブランドで中国生産を行っていない、もしくは行う方針を示していないのはレクサスだけとなったと主張した。

 続けて、中国国内ではレクサスが中国生産を行わないのは「品質面での懸念材料」があるためと推測されているとしながらも、「その推測は決して根拠がないものではない」と紹介。中国で生産されているドイツの高級車に品質問題が生じたこともあり、「自動車に使われていた部品や鋼板が欧州仕様と中国仕様で異なっていたことが大きな問題になったことがある」と紹介した。

 さらに記事は、中国の消費者は「中国モデル」や「中国生産」という言葉にマイナスのイメージを抱いており、「なぜ外国車も中国産となった途端に品質が落ちるのか」と疑問を抱いていると紹介。一方、仮に品質が低下したとしても、その原因は中国人にあるとし、「中国国内にある生産ラインは世界基準で見ても劣っているわけではないが、工場で働く労働者の質が劣っている可能性がある」と指摘した。

 また、中国の自動車に対する安全評価基準も日本や欧米に比べて「緩い」のが現状だと指摘し、同基準を満たしていれば中国で自動車を販売できる以上、メーカーも同基準をベースに自動車を開発することになると紹介。同一の車種であっても輸入車と中国産の車に品質的な差異が生じる場合があるのは、このような理由によるものだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)