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このビルの歴史は俺の歴史

ソニーの新製品は“公園”?



「俺は銀座生まれガジェット育ち、ギークなヤツはだいたい友達」と肩で風を切るニッポン放送アナウンサー・吉田尚記が向かった先は、建て替えによる解体が決まった東京・銀座ソニービル。50年間のソニービルの歴史を振り返る“It’s a SONY展”を通じ、「人間の記憶は場所に結び付く。俺は1985年の“つくば科学万博”とソニービルの連動イベントのセレモニーの際、学級委員としてテープカットを務めるためにこの場所にいたんだ」と、小学3年生の日々を思い出す家電アナ。

今月のZOOM! 観察ガジェット

ソニービル

東京都中央区銀座5-3-1



 

ソニーのショールームとして1966年4月29日にオープン。2017年3月31日をもって営業が終了し解体となる。2018年夏〜2020年秋までは「銀座ソニーパーク」としてイベントスペースとして展開し、以降は2022年秋に向けて新ソニービルの建設がスタートする。

 

ビル解体後の跡地に誕生する『ソニーパーク』のイメージ模型にへばり付いた家電アナが「2018年夏から2020年秋までの間は跡地を“公園”として開放するというトガり方がソニーらしくてイイね」と言うように、会場1階から4階までの各フロアは人工芝が敷き詰められ“公園”を意識させる作りになっている。公共スペースとして運営した後、2022年秋に新ソニービルをオープンする予定だ。


会場限定『歴代プロダクトラバーストラップ』ガチャ。『プレイステーション』や『AIBO』などがあるけど、狙いは『スカイセンサー』のみ!(吉田)

目を離すともうそこにいない家電アナは、「これ欲しいー!」とビルの外壁装飾に使用されているパーツを外して加工した『ソニービル記念品ルーバー』の前で駄々をこねたり、「1973年発売のポータブルラジオ『スカイセンサー ICF-5800』ストラップを1発ゲット!」とガチャに挑戦したりと、取材そっちのけで各展示を満喫。1966年の開館記念時に作られたというソニービル型ラジオ『9R-41』には特に興奮し、係員のお姉さんを呼び「これ中波ラジオですよ」と逆に説明し始める。学級委員時代のほうが落ち着きがあったんじゃないのか?


この形でAMラジオなんですよ! そこはかとなくソニーがラジオのことを思い入れてくれていることが伝わってくる!(吉田)

さらに展示員に「僕、数年前に吉田さんの番組のラジオドラマにリスナー声優として出演しました」と声をかけられ、「さすがソニービル。人を引き寄せる磁場がある!?」と思わぬ出会いに驚くのだった。ソニービルの磁場というより、吉田尚記の持つ珍妙な磁場という気がしないでもないのだが……。

最先端を体験できる場所

ソニーの“本店”はどこだ



5階イノベーションラウンジでは、最新ガジェットがお待ちかね。スマートウォッチ『wena wrist』や自宅ドアのスマートロック『Qrio Smart Lock』など「もう持ってる(ドヤ顔)」という製品から、「ソニーが培ってきた電子ペーパー技術が活かされたスマートリモコン『HUIS』はUIもイイ感じ。イヤホンでスマホを音声操作する『Xperia Ear』、これは実際に触ってみたかった!」という未体験デバイスまで勢揃い。

早速お目当ての『Xperia Ear』に飛びついた家電アナは、「ジャイロを利用したヘッドジェスチャーの精度はかなり高い」と頭を縦や横に振って音楽再生操作を体験。音声指示によるメールや天気予報のチェックなど基本動作も確認し、「音声認識も実用的なレベル。これは使えるな!」と思わず財布の中身を覗くのだった。


『Xperia Ear』を装着すると、スマホを持っているのに持ってない感じに。この形がスマホの進化の形かも。着けて初めてそれがわかった!(吉田)

「展示を見て改めて思ったけど、ソニーの製品は挑戦しているから新しいんだよね。新しいモノだからこそ、実際に使ってみないとわからない。ウエアラブルデバイスの普及により体感型の時代を迎えて、その要素はさらに高まっている。ソニーはどうしてビルが必要だったのかと考えた時の答えもきっとそれで、技術の最先端を体験できる場所が不可欠だったんだ」と、未知のガジェットを体験する度に財布を空にしてきた男が話すと説得力がある。


液晶表示された地球儀に触れるとその都市の映像が別のモニターに映される!こんな展示のように、ソニービルはテーマパークだ!(吉田)

「今はどこの街にも家電量販店や低価格衣料品店など同じものができる時代だけど、ソニービルは銀座にしかなく、それ故にブランドと街がしっかり融合した“銀座ソニー”的フランチャイズ感が生まれていると思うんだ。ソニーの本社は品川だけど、表舞台は銀座というイメージ」。銀座生まれソニービル育ち。少年時代から通い続けてきた“本店”に地元民としての誇りがあるのだろう。終始ご満悦な家電アナは1階のパブで1杯ひっかけ、ザギンの夜に消えて行……え? この後代々木で『スフィア』のライブに参戦? イッテラッシャイマセ。

吉田 尚記(よしだひさのり)/「第2の我が家」ソニービルで最新ガジェットを浴びるように体験してオトナになった、ニッポン放送の家電好きアナウンサー。アイドルやアニメ、落語に精通しているほか、狙いを付けたガチャを1発で当てる引きの強さにも定評があるとかないとか。

 

文/アメリカ・アマゾン(@America_Amazon)

※『デジモノステーション』2017年5月号より抜粋

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