ローラ・イスラエル監督

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 1958年に出版された「The Americans」で知られる写真家ロバート・フランクを追ったドキュメンタリー「Don't Blink ロバート・フランクの写した時代」のローラ・イスラエル監督が来日、3月24日東京・有楽町の外国人特派員協会で会見した。

 フランクの映像作品の編集を長年手がけてきたイスラエル監督が3年にわたり、写真界の巨匠に密着。キャリアのスタートから現在まで、数多くのアーティストに影響を与え、敬愛されてきたフランクが見つめた時代と人生をつづる。

 フランクは芸術家らしくこだわりの強い、気難し屋で知られているが、イスラエル監督によるラフカットにはほとんど意見しなかったそう。「驚きましたが、『音楽がとてもいいね、僕の写真にまた命を吹き込んでくれたね』と言ってくれました」とフランクも本作の出来に太鼓判を押している。

 本編にはローリング・ストーンズをはじめ、ボブ・ディラン、チャーリー・ミンガス、トム・ウェイツら豪華ミュージシャンの楽曲がふんだんに使われている。「みんなロバート・フランクに縁がある人ばかりでオファーを快諾してくれた」と明かす。

 フランクの過去の作品はオークションで高額で取引されている。近年、フランクは展示の終わった自分の作品のプリントを廃棄することについては「私の考えですが、自分の作品にドリルを打ち込むのは、お金に変わることに対するステートメントではないか」と持論を述べた。

 また、当初はジャック・ケルアックが「The Americans」に寄せた文章の中の言葉「You Got Eyes」がタイトルになる予定だったが、フランクがとある記者に若いアーティストにかける言葉を問われて発した「Keep your eyes open,don't blink」から取られたと説明した。

 「Don't Blink ロバート・フランクの写した時代」は4月29日から、Bunkamuraル・シネマほか全国で順次公開。