生放送番組で開局1周年を振り返った箭内道彦氏と野宮真貴、カジヒデキ

 2016年春に放送を開始したコミュニティFM「渋谷のラジオ」が1周年を迎え、24日の生放送番組で、局の理事長を務めるクリエイティブディレクターの箭内道彦氏が記念特別番組の内容を発表、合わせて開局から1年の所感やこれからの抱負などを語った。この日は箭内氏ほか、元ピチカートファイブの野宮真貴と歌手のカジヒデキが登場した。

 地域密着というコンセプトをもとに始まった「渋谷のラジオ」は、渋谷区を放送エリアとするコミュニティFM局。箭内氏は「しゃべるのが得意じゃない、と言っていた人が(ラジオを通じて)いろんなことをすごく生き生きと僕らに教えてくれたことに驚きました。それは、この小さな放送局だからこそできたマジックなんじゃないかと思うんです」と様々な渋谷の人たちと番組を通して触れ合った、これまでを振り返る。

 局の雰囲気に関して「リスナーに向けて遠くに呼びかけるのではなく、その場にリスナーの方々が参加してもらったり、僕らの関係を見守ってもらったり、そんな形で運営できているからなのかな、と思います」とその性質をアピールする。

 野宮はカジとともに、毎週月曜日の夕方5時から2時間の枠での番組を担当。もともとしゃべるのが苦手で、当初はこの枠での番組担当にも抵抗感を示していたという野宮だったが、そのアットホームな雰囲気に「最近、月曜日が楽しみなんです」と語った。

 90年代に流行した“渋谷系”文化の象徴的なイメージともいわれている野宮、カジは、番組のつながりで渋谷区基本構想の歌「YOU MAKE SHIBUYA」を提供する機会にも恵まれている。そんな状況にカジも「このラジオに参加させていただいたことですごく広がりができていることにすごくびっくりしています。どんどんいろんなことが起こりそうで、楽しいなと思っています」とワクワクした面持ちで番組に参加している様子を述べた。

 開局より約1年の現在、700人のボランティアが登録、17歳の女子高生から58歳というベテランまで様々なディレクターも存在し、5000人近い人が出演している。さらに4月には11歳の女の子ディレクターが登場するなど、着実にその成果を上げている。箭内氏はそんな現在の状況を強く実感しながら「出たいと言ってくださる方が本当にたくさんいるので、もっとたくさんの人に出ていただけたらと思います」と現在の心境を語る。

 また2年目の課題として「よりたくさんの方に聞いてもらうには、どんなことができるか?」というテーマを掲げているという箭内氏。放送されている番組については「内容については相当いい感じでできているし、これを聴かなきゃもったいないよ! という感じなので、そこはさらに頑張っていきたい」と放送内容には自信の程をアピール。

 一方で地域密着というテーマに関し、現在は平日の昼帯の時間に地元の生活情報など地域のつながりに関する番組を放送しているが、4月からはこれを試運転的に土、日曜日にも実施。「1週間、生の渋谷をたくさんの人と話し合ったり、伝えたりしていきたい」と意欲的な姿勢を見せた。

 「渋谷のラジオ」開局1周年の特別番組のタイトルは『1周年です、ハチ公前広場から、渋谷のラジオ 87.6 MHz』。4月1日正午から午後8時まで「渋谷のラジオ」特設スタジオ(渋谷駅ハチ公前)よりオンエアされる。

 この日は渋谷に住み、渋谷で働き、渋谷に訪れるあらゆる人に「防災・災害時の備え」として「渋谷のラジオ」をより多くの方に認知を高める日として特別番組がおこなわれる。

 オープニングでは、スペシャルファウンダーである福山雅治のコメント紹介や、渋谷区長や警察署長の登壇、グランドフィナーレでは「渋谷のラジオ」のOSAである谷村新司、そして野宮、カジらによる歌の披露が予定されている。(取材・撮影=桂 伸也)