「相手のアリナシは3回で決まる」とよく聞くが、最初のデートがよくなければ2回目へも進めない。

しかし、初めての食事に気合いを入れて“いかにも”な店へ連れて行くと、翌日の女子会で笑いの種にされるのがオチだろう。下心が見え隠れする店は距離が出来るし、だからといって色気がないのもつまらない。そして何より女性が「美味しい!」と笑顔になれなければ、その食事は失敗となってしまう。

どんどんワガママになる東京グルメ女子たちを初めてサシに誘うなら“やらし過ぎず・ほど良くセクシーで・美味しい”の三拍子を揃えたい。そんなハードル高すぎる…というあなたに、初回のサシ飯に最強の広尾の3店を紹介しよう。



落ち着いた色調の店内が、大人な雰囲気を醸し出す
大人の楽しみが凝縮された和食の店『味のなかむら』

広尾


『CITI BAKERY』や『AND THE FRIET』など話題のカフェが立ち並ぶ広尾。暖かい昼下がりに散歩するイメージが強いが、夜にはまた違った顔をみせる。

「落ち着いた街をゆっくり散策するのが好きで、ランチによく来ます。でも夜はお店に詳しくなくて…」と広尾に馴染んでいる様子の彼女。しっとりと大人なお酒を好む彼女を、初めて食事に誘うのにぴったりの店がある。

広尾ガーデンヒルズの坂をのぼり、品の良い住宅街を抜けると、思わず通り過ぎてしまうほどひっそりと佇むのが『味のなかむら』である。のっぺりとした石壁に、重みのある木製の扉。店内の雰囲気が読めないので、隠れ家のようなどきどき感がある。



テーブルと表情の違う掘りごたつ席は、ゆったりと寛げる。

おとなしい彼女が少し身構えそうになっても、扉の足下に置かれた行灯風の灯りが、ほっこりとした気持ちにさせてくれる。サシ飯に最適なカウンターだけでなく、ラフな気分でテーブル席をセレクトするのも良いだろう。

シックにまとめられた内装は、テーブル席でも十分にイイ雰囲気である。明るすぎない照明は、近くに座る客をやんわりと隔ててくれるようで、じっくり話が出来るはず。



透き通るように新鮮な蛸をたこしゃぶに。佐島の生わかめをさっとくぐらせれば、色合いも華やかに。仕入れ状況によりメニュー変更あり。

『味のなかむら』では、鮮度の良い刺身や季節の食材を取り入れた一品、土鍋ごはんなど品揃えが豊富。彼女のお気に入りの一品を見つけよう。

こりこりとした食感が良い「たこしゃぶ」は、他ではあまり見かけない。自家製の梅出汁ポン酢は、淡白な蛸の味を消すことなく、彼女もきっと気に入るはずだ。ありきたりの刺身ではなく、たこしゃぶで始める食事も面白い。



春を感じる「焼きたけの子」は、醤油と田楽みそで。(メニュー一例)素材の異なる片口と猪口が楽しい。

料理だけでなく、お酒の種類ももちろん豊富。通常のメニューに加えて、その日のお勧めリストも用意されている。限られた本数しか出回らない日本酒たちも顔を揃え、お酒好きの彼女も満足させるラインナップだ。

また、料理とお酒をより美味しくさせるのは、こだわられた盛りつけと器!「漬け鮪」は可愛らしい豆皿に、春野菜は緑が映えるよう真っ赤な漆椀に盛りつけるなど、細部までぬかりない。その都度テイストの違う酒器に注がれたなら、お酒もついついすすんでしまう。

大人のワクワクが凝縮されたようなこの店なら、「この男性、素敵!」と初めての食事から彼女との距離をぐっと縮めてくれることだろう。


「美味しいお肉を食べに行こうよ」で完落ちするデートはここ!



おしげもなくカットされた「特上ハラミ厚切り」
彼女の“肉欲”を必ず満たす、厚切り肉!『きらく亭』

広尾


初めてのサシ飯に焼肉はナシ?いいえ、それが大アリなのだ。“肉食女子”なんてワードもすっかり耳慣れ、美味しい肉への探求心は、今や女性の方が強いほど。

広尾で焼肉ならぜひ『きらく亭』を抑えてほしい。お肉に目がない彼女だけど、焼肉はちょっとカジュアルすぎる?そんな悩みを解決してくれる『きらく亭』は、“デート焼肉”にぴったりのシックな店だ。

この店のウリは何と言っても、網の上で“立つ”肉!惜しげも無く厚切りにされた肉は、文字通り“立つ”のである。「特選厚切りタン」は、サクサクと音がする程の歯ごたえで、噛むうちにジュワッと肉の甘みが広がる。舌だけでなく、目で、耳で存分に堪能でき、お肉好きの彼女も思わず笑みがこぼれるだろう。



上質な脂はさらりと軽やかに溶ける。店主のおすすめ、ミディアムレアでいただこう。

40年焼肉業界一筋という店主の推しは「特上ハラミ厚切り」。ハラミという部位がメジャーでなかった時代から、そのうまさに惚れ込んで仕入れ続けてきたという。

初めてのサシ飯をもっと印象づけたいと欲を出すならば、「特選厚切り盛り合わせ」を注文しよう。店長おすすめのハラミはもちろん、歯ごたえのあるタン、イチボ、ヒレ、ロースなど圧巻の厚切り揃いで、彼女の歓声が約束出来る。ずしりとした肉を、焼きながらハサミで切っていくのも楽しい。



肉の甘みをあますこと無く感じられる、シンプルなつけだれ。

焼肉には欠かせないつけだれは、ごま油に塩、レモン。

この2種に加え、おろしだれ、わさび醤油、ニンニク醤油があり、飽きさせない。



良い意味で、焼肉店らしくない清潔感のある店内。

いずれもシンプルなつけだれが、肉本来の味を邪魔しないようになっていて、店主の肉に対する自信が感じられる。

革張りのソファや椅子で統一された店内は、焼肉から連想されるような脂臭さが全くなく、“デート焼肉”にふさわしい。

肉食女子を攻めるなら、上質な厚切り肉たちの力を借りて、まずは胃袋からガッチリ掴んでいこう。


広尾で寿司デート!でも、かしこまりすぎない。ちょうどいい店はここ!



日曜を除いて朝5時まで営業しており、ハードな残業後でも一安心。
かしこまり過ぎず、ちょうどいい鮨店『意気な寿し処阿部 広尾別館』

広尾


広尾駅を商店街側に降り立つと、外国のファミリーや上品そうな主婦たちで賑わう明治屋ストアがある。

その前を恵比寿方面へ進み、商店街の賑わいも落ち着いた、天現寺交差点のほど近くに、一軒の鮨屋がある。

初めての二人が広尾で鮨…。いかにも狙い過ぎな響きである。まだ探り合いの段階で誘ったサシ飯が鮨だったなら、彼女も少し身構えてしまうかもしれない。



板前との距離が近カウンターで、和やかな店内。

『寿し処阿部 広尾別館』は、そんな二人もリラックスして距離を縮められる、ほどよく外しの利いた鮨屋である。とはいっても、ネタは全国のうち限られた漁港からのみ入荷しており、こだわりはもちろん本物だ。

店へ入るなり目に飛び込んでくるのは、きりっと晴れやかな白木のカウンター。全体的に明るい雰囲気の店内が、彼女の緊張をほぐしてくれることだろう。



契約した漁港だけから仕入れる、厳選されたネタ。

この店では、ネタを注文する順番や食べ方など、初めて食事でボロが出たら…と心配することもない。それはなによりも、板前をはじめとするスタッフの気さくさゆえだろう。

カウンターを見回すと、近くに住む常連客、会社帰りのサラリーマンなど客層は様々。その日のおすすめや、分からないネタについて気軽に尋ねる客も多く、皆リラックスした様子で寿司を楽しんでいる。


また、寿司に限らずツマミが充実しているのも嬉しい。ビールから日本酒にかえたところで、板前から珍味などのおすすめも。その心地よい距離感は、彼女との会話をきっと弾ませてくれるだろう。

気になる彼女と初めてのサシ飯に、“やらし過ぎず、ほど良くセクシーで、美味しい!”広尾の3店を選んだならば、きっと2回目のデートへこぎつけられるに違いない。