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 ビジネス最適化ソリューション「Domo」を提供する、Domo社主催のカンファレンス「Domopalooza 2017」が現地時間の3月21日から24日に、アメリカのユタ州、ソルトレイクシティのグランドアメリカホテルで開催された。

 21日はカンファレンスに先んじて、Domo本社オフィスツアーやウェルカムパーティーなどが開催された。メインとなるカンファレンスは、22日、23日の2日間。まずは22日の概要をお届けする。
Domo CEO&ファウンダー ジャシュ・ジェイムズ

 最初のキーノートには、CEOでファウンダーのジャシュ・ジェイムズが登壇。オムニチュアの共同創業者であり、当時、上場企業で最年少CEOとして知られた存在だ。その経験から、専門家にしか扱えないBIではなく、経営者やその他部門の人たちがリアルタイムにデータを見て意思決定が行えるダッシュボードが欲しいと考え、2010年Domoを設立。それまでのBIとは一線を画す、ビジネス最適化ソリューション「Domo」を作り上げた。今や、25テラバイトものデータが取り扱われる「いちばん大きなアナリティクスプラットフォームになった」。

 今年のテーマは「Revolution」。インターネット、Apple、Facebookなど、IT業界で起きたさまざまな革命を紹介した後、「クラウドとアナリティクスは最後のフロンティアだ」とDomoの立ち位置を説明。また、Domoはすべての人がリアルタイムにデータを見て意思決定を行うソリューションを目指していることから、これから革命を担うのは「1人ひとり」だと述べた。

AIが、バズや異常値などのアラートを出す新機能

 新機能として、Domoのレポートやデータを、自社のウェブサイトやポータルサイト、アプリケーションの中に埋め込んだりすることで、社外の関係者とのデータ共有がよりスムーズになる「Domo Everywhere」や、マシンラーニングのエンジンによって、Domoに接続されているデータやDomo内で起こっているコミュニケーションやアクションのデータにもとづき、興味があると思われる、あるいは見るべきレポートなどが自動で通知される「アラートセンター」などが紹介された。

 Domoを採用した成功事例として、スーパーマーケット「TARGET」のデータアナリストとビジネス部門の責任者が登壇。リアルタイムに、専門家でなくてもデータが見られる「Domo」により、「データが民主化された」とのこと。バレンタインデーやイースターなど、大規模なイベントに比べると小規模な祝日「セント・パトリックス・デー」で、キャベツやソーセージをどれだけ仕入れたらいいか戦略的に考え、キャンペーンが行えるようになった事例などを紹介した。
TARGET社のふたりとディスカッションするジャシュ・ジェイムズ

 最後に、米メジャーリーグ シカゴ・カブスのベースボール・オペレーション担当 プレジデントのテオ(セオ)・エプスタインが登壇。データを活用し、カブスを優勝に導いた立役者だ。

 データアナリストとアナログなスカウトを行うマネージャーの間に挟まれ、「両方の良いところを採用しよう」と決意したのが始まり。「データが人生の一部になった」というテオの半生を、ジャシュ・ジェイムズが聞き出した。

 紙の文化だったカブスのスカウトをはじめとする運営体制に、データを取り入れ、マニュアルを作って合理化。またビジョンを明確化し、選手以外も含めたチーム全員がそこへ向かって仕事を行うよう変革していった。データ活用の最新例としては、年20本以上ホームランを打つメジャーリーグ・バッターの脳内の動きを分析し、同じような動きをする新人はいないか高校にもスカウトにも行くという。

カブスのテオとディスカッションするジャシュ・ジェイムズ

 ディスカッションが盛り上がり、予定の時間を45分ほどオーバー。最後にテオは、「データをもとに戦略を作るのが自分たちの仕事だがそれは10%。残り90%は選手とかかわりを持つこと。重要なのは人間的なことである」と述べ、ジャシュ・ジェイムズと握手を交わし、舞台を降りた。

 午後はブレイクアウトセッションとして、より詳細なパートに分かれたセッションが行われた。後日詳しいレポートをお届けする。
●編集部よりお知らせ
新機能「Domo Everywhere」と「アラートセンターについて、より詳しい新情報が入りましたので補足しました。

MarkeZine編集部[著]