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衛星事業者Eutelsat CommunicationsとSTMicroelectronicsは、Eutelsatのインタラクティブ衛星通信端末「SmartLNB」を駆動する次世代SoC「STiD337」を発表した。

SmartLNBは、従来のDTH衛星信号のKuバンド受信に代わる新たな電子フィードで、1個以上のチューナ/復調器をLNB内に直接埋め込み、IPパケット伝送に最適化されたナローバンドのリターン・リンクを加えたもの。これにより、より幅広いインターネット接続型TVアプリケーションを実現できるようになるという。

同製品は、28nm FD-SOIプロセス技術を採用することで低消費電力を実現。システムのディープスリープと自動ウェークアップが可能で、その消費電力は、フルスピード時で最大3.5W、スリープ時では50mW未満(標準値)となっている。また、効率的なデータ処理のため、GSE(Generic Stream Encapsulation)および転送リンクの最新衛星放送規格となる「DVB-S2X」に対応しており、100Mbpsを超すスループットを提供するという。

また、リターン・パスには、通常SmartLNBで使用される非同期アクセス機能を備え、強化型分散スペクトラム技術向けに最適化されたソフトウェア無線の手法を実装しているほか、リアルタイム・マルチアクセス技術をサポートするためのハードウェア機構をすべて搭載。リターンの変調は内蔵プロセッサで演算されるが、演算能力を向上させ、リターン・チャネルの変調形式の選択に最大限の柔軟性を確保するため、NEONコプロセッサを備えたデュアル・コアのARM Cortex-A9およびST231 DSPオフロード・コプロセッサ(4個)の構成を採用している。

なお、同製品には、セキュア版と標準版が用意されており、セキュア版には、事前にロードされた暗号鍵、シリアル番号、セーフブートに加え、SmartLNBによるデータ配信および収集操作の保護レベルを向上させるさまざまな機能が含まれているという。すでにサンプル出荷を開始しており、2017年5月から量産を開始する予定だという。

(小林行雄)