鳥もインフルエンザでいい迷惑

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宮城県北部の養鶏場で2017年3月21日から23日にかけて計96羽のニワトリが死亡し、簡易検査の結果、7羽中6羽で鳥インフルエンザ陽性を確認したため、同県農林水産総務課はウイルスの遺伝子検査を進めていたが、24日未明にウイルスが確認されたと発表した。同県で鳥インフルエンザの発生が確認されるのは初めて。

また、千葉県旭市でも21〜23日に採卵場で計118羽のニワトリが死亡。簡易検査、遺伝子検査でも陽性が確認されていると千葉県農林水産部畜産課が明らかにしている。

両県ともに素早い対応

宮城県家畜保健衛生所の報告によると、23日に当該農場主から「死亡するニワトリが多い」との連絡があり、高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)への感染が確認された。感染拡大を防ぐため、当該養鶏場のニワトリ約22万羽、卵約20万個の殺・廃棄処分が進められている。

3月24日現在、当該養鶏場への立入りは制限されており、「移動制限区域」にあたる半径3キロメートル以内のあるその他の養鶏場3か所では卵と鶏の移動禁止、「搬出制限区域」にあたる10キロ以内にある養鶏場2か所は出荷禁止となっている。

千葉県でも23日に農場主から県家畜保健衛生所に通報があり、簡易検査で陽性、遺伝子検査で高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)への感染を確認。当該養鶏場で飼育されていた6万8000羽の殺処分が進められている。

両県の関係部署はともに農林水産省によって定められた手順に則って対応しており、国内では鶏肉や卵を食べた人が鳥インフルエンザウイルスに感染した事例は報告されていないことから、「生産者や消費者が根拠のない噂などにより混乱することがないよう、御協力をお願いします」とコメントしている。

農林水産省が発表している「平成28-29年シーズンにおける高病原性鳥インフルエンザの発生について」によると、2016年11月28日の青森県での発生以降、毎月2〜3か所で鳥インフルエンザが発生している。今回の宮城、千葉を除きすべての地域で防疫対応は終了しており安全も確認されているが、発生場所は青森、新潟、北海道、宮崎、熊本、岐阜、佐賀と広範囲にわたっている。