レイソルイエローに身を包んだ細貝。三十路を迎えた名手の新たな挑戦が始まった。(C)SOCCER DIGEST

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 ドイツのシュツットガルトから柏レイソルに移籍した細貝萌が3月24日、加入記者会見を行なった。
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 2005年に浦和レッズでプロキャリアをスタートさせた細貝は、2011年に活躍の場をヨーロッパに移した。アウグスブルク(ドイツ)、レバークーゼン(ドイツ)、ヘルタ・ベルリン(ドイツ)、ブルサスポル(トルコ)を経て、今季はシュツットガルト(ドイツ)に所属。しかし今季はここまで、わずか10試合の出場にとどまっていた。
 
 ヨーロッパの移籍市場が閉まり、Jリーグが開幕した後のこのタイミングで移籍を決断した理由、そして柏を選んだきっかけとは――。会見の全文を紹介する。
 
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「このたび、Vfbシュツットガルトから柏レイソルに移籍してきた細貝萌です。チームが少しでも良い順位にいけるように、チームの目標を設定できるように、ベストを尽くして頑張っていきますので、よろしくお願いいたします」
 
――柏レイソルに、ピッチ内外でどういったものをもたらしたい?
 
「浦和で6年間お世話になって、そこから海外にいたので7シーズンぶりに日本に戻ってくることになります。正直に言って、日本のサッカーはそんなにプレーしていないので、自分自身も分からないところもありますが、、それに関してはチームメイトからいろんなことを聞いて、話をしていきたい。あとは海外での経験のすべてを、若い選手たちに伝えていきたいです」
 
――海外でプレーしていて、一番身に染みて感じたものは?
 
「最初はプライベートの面で言葉が通じないですし、コミュニケーションに苦労したのが実際のところです。ただピッチに入れば、年上年下は関係なく戦っていく仲間です。ここも若い選手が多くいるクラブですから、遠慮せずにどんどん言ってもらえたら。チームの目標を達成できるように、自分自身が力になれたらと思っています」
 
――今季はシュツットガルトで10試合出場しましたが。
 
「トルコのブルサスポルからシュツットガルトに移籍しましたが、当時の(ヨス・ルフカイ)監督が辞任してしまったことと、そのタイミングで怪我をしてしまって、なかなか思うように試合に出場できなかった。そういう感じです」
 
――日本に戻ってくる決断をした理由は?
 
「どうしても海外にいたかったという気持ちはそんなになくて。もちろんどうしても行きたくて海外に行ったんですけど、自然と自分を一番求めてくれるところが海外だったから海外にいたわけです。その間にトルコにも行きました。タイミングを見て狷本も″と視野に入れているなかで、柏レイソルさんから『どうしても来てほしい』という言葉をもらって、今回来ました」
 
――柏レイソルに抱いている印象は?
 
「若い選手がたくさんいて、爐海譴ら″のチームだなと思います。ただ数年前にはタイトルも獲っていますし、僕が小さい頃から夢見ていたクラブでもあります。小学校の卒業文集にも『柏レイソルに入る』と書いたことがあるくらい昔から気にしているクラブではありました」
 
――Jリーグでは、浦和の赤のイメージが強いですが、黄色のユニホームを纏う感想は?
 
「この黄色いユニホームはずっと見てきましたし、このユニホームを纏えるのはすごく光栄に思っています」
 
――まだドイツでやりたいという想いはあった?
 
「どうしてもドイツでやりたかったということはないですね。ドイツはシーズン中で、3月31日までの移籍期間でチームを出るのは、そこまで良いタイミングとは言えないですから、12月向こうに戻った時にまだやりたいと思っていました。ただ自分のチームでの状況だったり、いろいろ考えていき、柏レイソルさんと話を進めていく形になって、どうしてもここでプレーしたいと思って決断しました」
 
――試合に出たいという気持ちが強かったですか?

「もちろん試合には出たいですけど、どこに行ったから出れるという保証がないのは当然です。ここにもたくさん素晴らしい選手がたくさんいるので、試合に出れるように努力していきたいです」
 
――柏レイソルに移籍を決めたきっかけは?
 
「クラブが熱心に誘ってくれたこともありますし、チームの状況を見て、自分だったら何か役に立てるんじゃないかと思いました」
 
――このクラブで役に立てると思ったポイントは?
 
「ヨーロッパでやってきていることや、プレー面で言えば球際のところ。自分が必死になって中盤を支えていくことで、チームが良い方向に向かっていけば良い。そのためには自分でポジションを掴み取らなきゃいけないので、試合に出れるように頑張っていきたい」
 
――なぜ昔から柏が好きだった?
 
「大野敏隆さんという選手がここでプレーしていて、当時大野選手のことがすごく好きでした。それもあって『あの黄色いユニホームを着たいな』とずっと思ってましたね」
 
――昨日は日本代表の試合がありましたが、代表への想いは?
 
「今朝こっちに着いたので、飛行機の中で昨日の試合は見れていないんですけど、同世代が多いので、すごく刺激になります。この移籍もそうですし、普段から連絡を取ったり相談する仲なので、彼らの活躍は刺激になっています。とはいえ、所属チームがなによりも重要だと感じているので、まずはここで結果を出すことを考えて、結果的にそれがつながっていけば良いです。今は柏のためにベストを尽くして頑張ることしか考えてないですね」
 
――今冬のマーケットで移籍を検討していた? そのあとはJリーグくらいしか移籍市場が開いていないが、その間に柏以外からオファーはあった?
 
「ヨーロッパのウインドウが開いている1月31日までの時点で、ほかのヨーロッパのクラブを探すという選択肢はまったくなかったです。ほかのJクラブとも話はしました。『欲しい』と言ってくれるクラブもありましたけど、そのなかで自分の立場や状況を考えた時に、あとは熱心に誘っていただいたというのもあって、柏を選びました」
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェスト)

【PROFILE】
細貝 萌(ほそがい はじめ)
■ポジション:MF
■身長・体重:177cm・69kg
■生年月日:1986年6月10日(30歳)
■出身地:群馬県
■経歴:前橋広瀬SC-前橋南FC-FC前橋Jrユース-前橋育英高-浦和レッズ-レバークーゼン-アウクスブルク-レバークーゼン-ヘルタ・ベルリン(いずれもドイツ)-ブルサスポル(トルコ)-シュツットガルト(ドイツ)
■日本代表通算:25試合・1得点
■J1リーグ通算:98試合・5得点