作品賞取り消しの珍事にクスクス笑っていたライアン・ゴズリング
 - 写真:AP/アフロ

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 映画『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングが、第89回アカデミー賞授賞式のラストで封筒の取り違えが起きて同作の作品賞受賞が幻となってしまった際、なぜステージ上でクスクス笑っていたのかを説明した。

 作品賞受賞作としてタイトルが読み上げられ、一度はステージに上がってオスカー像を手にしたチーム『ラ・ラ・ランド』。しかし、プロデューサー陣が歓喜の受賞スピーチをしている途中で、プレゼンターに手渡されたのが作品賞ではなく主演女優賞の受賞者が書かれたカードの入った封筒であり、本当の作品賞受賞作は『ムーンライト』であることが判明した。

 ラスベガスで行われたアドビサミットに出席し、そのときのことを「あれは本当にシュールだった」と振り返ったライアン。作品賞受賞が取り消しになってしまったのに、口に手を当てクスクス笑っていた理由については「ステージにいる人たちがパニックになって、ヘッドセットを着けたスタッフがこっちへ来るのが見えたから、誰か発作とかを起こしたんじゃないかと思ったんだ。最悪のシナリオを想像したんだよ。そうしたら“『ムーンライト』が受賞した”って聞こえてきたから、すごく安心して笑い出しちゃったんだよね」と真相を明かす。

 さらに「本当のところ、僕も『ムーンライト』の受賞にとても興奮した。監督(バリー・ジェンキンズ)のことを知っているし、彼らと仕事をしたこともある。とても革新的な映画だし、彼らが認められてとてもうれしいよ」と続け、チーム『ムーンライト』を祝福した。

 『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンも授賞式直後のプレスルームで「わたしは『ムーンライト』がマジで好きなの。本当に大好きなの! 本当に興奮しているわ」と絶叫せんばかりに『ムーンライト』をたたえ、「そりゃもし『ラ・ラ・ランド』が作品賞を獲れたら素晴らしかったでしょうけど、わたしたちは『ムーンライト』の偉業にとっても興奮しているわ。映画史における名作の1本だと思うもの」と興奮気味に語っていた。

 『ムーンライト』は、マイアミの貧困地域に生きる少年が成長する姿を、三つの時代に分けて追ったドラマ。ゲイで黒人という居場所を見つけられないマイノリティーな少年を主人公にしながら、誰もが共感せずにはいられない普遍的な成長物語に昇華させている。第89回アカデミー賞では作品賞、助演男優賞、脚色賞の3冠に輝いた。(編集部・市川遥)