米ニューヨークの路上に座り込む男性(2016年3月4日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】米ニューヨーク(New York)の裁判所は23日、市内のバスターミナル近くでホームレスの黒人男性を刺殺した米退役軍人の白人の男を、憎悪犯罪(ヘイトクライム)による第2級殺人と武器所持の罪で訴追した。男は逮捕後、黒人を標的とした連続殺人を計画していたと供述している。

 事件は、ニューヨークなど米国内の主要都市でヘイトクライムが増加している中で起きた。ジェームズ・ジャクソン(James Jackson)容疑者(28)は20日夜、市内のポート・オーソリティ(Port Authority)バスターミナル付近で、ティモシー・カウフマン(Timothy Caughman)さんを複数回刺したことを認めた。

 カウフマンさんは現場から近いホームレスの一時宿泊施設(シェルター)に住んでおり、刺された後、2ブロック離れた警察署まで歩いて助けを求めたが、搬送先の病院で死亡した。

 ジャクソン容疑者は2009〜12年に米陸軍に所属し、アフガニスタン従軍経験もある。地元メディア報道によると、22日にタイムズ・スクエア(Times Square)の交番に出頭してきたという。

 訴状によれば、ジャクソン容疑者は警察の取り調べに対し、カウフマンさん殺害について「タイムズ・スクエアでさらに多くの黒人男性を殺害するための予行演習」と考えていたと供述した。容疑者は「黒人男性らが白人女性らと交際することに怒っていた」という。

 ジャクソン容疑者はニューヨークから南に約275キロ離れたボルティモア(Baltimore)在住で、警察によると「黒人男性を標的とするため」バスでニューヨークに来たという。ニューヨークを目的地に選んだ理由は、「世界のメディアの中心地」で自分の主張を表明したかったからだという。

 報道によれば警察は、ジャクソン被告の証言を基に、刃渡り46センチの刀を発見・押収したという。
【翻訳編集】AFPBB News