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宇多丸さんが考える、「缶コーヒー」をもっと楽しむための方法とは──。

昨年、1999年の発売以来17年ぶりのフル・リニューアルを行った缶コーヒーの「FIRE(ファイア)」。豆を炭化(焼失)する直前まで焙煎する「焦がし焼き」と呼ばれる製法で、これまでにない"突き抜けた"香ばしさを実現し、コーヒー好きをも唸らせる味だと評判のようです。


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左から、ブラック・挽きたて微糖・エクストリームブレンド。


今回は、そんな"新生"FIREとのタイアップ企画として、コーヒー好きとしても知られるRHYMESTER(ライムスター)・宇多丸さんのスペシャルインタビューをお届けします。

日々忙しく働くビジネスパーソンにとって、仕事のお供として欠かせないコーヒー。HIPHOPグループ・RHYMESTERのメンバーでありながら、ラジオパーソナリティや映画コメンテーターなど多岐にわたって活動する宇多丸さんにとって、コーヒーはどのような存在なのでしょうか?

仕事やコーヒーのお話、缶コーヒー独特の楽しみ方、そして新しいFIREについて、じっくりと語っていただきました。

コーヒーは"句読点"のようなもの


── ラジオやレコーディング、ライブなど、日々多忙な活動をされている宇多丸さんですが、どんな時にコーヒーを飲みますか?

宇多丸さん(以下、敬称略):すごくコーヒー飲むんですよ。まず朝起きて飲む。日中も、なにか作業してるときはいつも飲んでますね。例えばTBSラジオで『タマフル』放送前に準備している時も、やっぱりコーヒーを飲みます。1杯といわず、もう結構ヘビーに。チェーンドリンカーです。あと、映画を観るときも絶対に飲みますね。

── タマフルの映画評論コーナー「ムービーウォッチメン」では、その回に評論する映画をいつも"自腹"で複数回観られていますよね。その時も必ずコーヒーなんですか?

宇多丸:そうですね。眠くなるって問題もあるので(笑)。

── 「コーラとポップコーン」じゃなく「コーヒー」が、宇多丸さんの鑑賞スタイルなんですね。ちなみに、1日に何杯くらいコーヒーを飲みますか?

宇多丸:5、6杯くらいですかね。基本的に、家で作業するときはいつも傍にコーヒーがあります。ウォーターサーバーを家に置くようになってから、いつでもコーヒーが飲めるようになったので。

コーヒーは、1日の中の「句読点」のようなものというか。ただ作業をしてるだけの時間でも、コーヒーを飲みながらやることで自分の中の豊か度が変わってくる感じがするんですよね。


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── 「句読点」とは言い得て妙ですね。ラジオ中もコーヒーですか?

宇多丸:ラジオの時は某エナジードリンクを(笑)。句読点のようなものと言いましたけど、僕にとってコーヒーは「エンジンかかってる真っ最中に飲む」というよりは、ちょっと一息つく時に、その一息の時間を豊かにするためのものなんですよね。

映画の時もそうで、「俺はこれから2時間、映画だけを観るという、とてもぜいたくな時間を過ごすのだ」というときの象徴としてのコーヒーなんです。

── なるほど。 コーヒーを習慣的に飲むようになったのは、いつぐらいですか?

宇多丸:中学生か高校生の時からですかね。やっぱり映画館に行くようになってからかな。池袋の文芸坐のコーヒーなんかはすごく印象深くて、今でも味を思い出せるぐらいです。

僕が中高生ぐらいのときから、安くて気軽に入れるチェーンのカフェが増えてきたんですよね。缶コーヒーも、大学生くらいのときは一番飲んでたと思います。

── ちなみに、映画の中のコーヒーが出てくるシーンで、印象に残ってるシーンはありますか?

宇多丸:うわ、なんだろう。アメリカ映画はもうキリないですからね。どの映画って特定できないぐらいよく観るのは、ダイナーに入って席に着いたら、座ると同時にもうジャバジャバとコーヒーが注がれているシーン。

あれはやっぱり日本とはすごく違うシステムですよね。登場人物が話の流れ上、ご飯を食べにダイナーに来ているわけではないのを知って観てると、「あれ、もうコーヒー注いじゃってる。そしたら多分この人もう何も頼まないよ!」とか思ったり。

飲み放題とかもなかった時代にあれを観ていて、「うわ、いいな。コーヒータダだ」とか思ってました(笑)。でもよくよく考えると、日本で言えばお茶が出てくるみたいなことなんですけどね。

あのジャバジャバ注がれているアメリカンコーヒーは正直あんまり美味しそうな感じはしないし、喫茶店とかで友人がたま〜にアメリカンを頼んでると、すげえバカにしちゃいますもんね。「え、アメリカン? 今、アメリカン頼むやついる?」って。「これはこれでいいの!」って反論されます(笑)。


「缶コーヒーもここまで来たか」と、"進化"を確かめるのが楽しい


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── コーヒーの好みはいかがですか?

宇多丸:ローストが深いものが好きですね。ただ、高校生くらいのときにカプチーノというものを初めて知って、「なにこのオシャレなやつ!」 と思って、一時期そればっかり飲んでたこともありました。でも基本的にはやっぱり、いわゆるイタリアンローストというか、深煎りな感じが好みです。飲み方はブラックです。

── ブラックだとコーヒーの香りや味が鮮明に分かりますよね。行きつけのカフェやコーヒーショップはありますか?

宇多丸:チェーンのカフェも行くし、渋い喫茶店も嫌いじゃない。例えば本を読みたいなと思ったときに、家に帰って読めばいいんだけど、家じゃまず読まないんですよね。これもやっぱり"句読点"なんですけど、喫茶店でコーヒーを飲みながら本を読むとなると、それもまた豊かな時間になります。

── コーヒーを淹れてる間の待ち時間みたいなものも、ちょっと豊かですよね。

宇多丸:うん。あと、喫茶店のオヤジがコーヒーを淹れているのを見るのがすごく好きなんですよね。

── ところで缶コーヒーも飲まれるということですが、どういうイメージがありますか?

宇多丸:「缶コーヒーもここまで来たか」というような、進化を確かめるのが楽しいですよね。各社の頑張りぶりが見える。飲んだときに、「あ、前のと全然違うぞ」とか、「今回こうしてきたか」みたいな。そこが面白いですよね。

── ホットとコールドだったら、どちらがお好みですか?

宇多丸:夏場のアイスの缶はすごく好きですね。あれは完成度が高い。お店で出るものと比べて一番差がないのがアイスだと思います、やっぱり。

でもホットはホットで、これはですね、また別の楽しみ方がある。冬のくそ寒いオモテとかで飲む暖かい缶コーヒーの喜びっていうのは、これはちょっと普通の喫茶店で飲むコーヒーとはまた全然違う、これじゃなきゃダメという世界のものですね。


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こうやって手に持って、「うわー、アチチチチチ!」とか言いながら。

── わかります(笑)。ちょっとした待ち時間とかに缶コーヒーがあると、嬉しいですよね。

宇多丸:そうですね。若干甘みがあるのも、そういう時にはちょっと良くて。ホッカイロ代わりに懐に入れたりとか、そういうのも最高ですね。


宇多丸さん、新しくなった「FIRE」を飲む


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シルバーのボディが印象的な「エクストリームブレンド」をテイスティング!


── さて、今回のリニューアルしたFIREなんですけれども、味の感想はいかがですか?

宇多丸:「焦がし焼き」の成果なのか、口の中にちょうどいいあんばいの苦みというか重みがありますね。やっぱり缶コーヒーで嫌なのは、甘みだけが口に残っちゃって、ニチャニチャする感じ。そこを完全にクリアしてると思います。すごく、バランスが良い。

これはアイスですけど、スッキリしてるので特に夏場はいいかもですね。この一気飲みできる量が、ちょうどいい。


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── 大人がちゃんと楽しめるコーヒー、というイメージですかね。

宇多丸:そうですね。これ、ホットでも美味しいだろうなと思います。

── これからFIREを飲むとして、どんなときに飲みたいと思いますか?

宇多丸:シチュエーションで考えたら、「花見」ですかね。これから花見シーズンなので、ちょっと肌寒い中で「アチチチチチ!」ができるうちに、温かいやつを飲みたいですよね。これ、缶コーヒー飲む人は絶対、共感してもらえることだと思う(笑)。


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続いてブラックも試飲


── ブラックの方はいかがでしょうか?

宇多丸:これは、すごくコーヒーっぽい味ですね。苦みもだけど、酸味が強いのかな。コップに入れて出されたら、缶コーヒーだって気が付かないかもしれない。パッケージにふさわしく、ピリッと締まった大人の味です。

缶コーヒーのブラックってほんのり甘さがあるものも多いんだけど、これは甘みゼロで、酸味と苦みだけで攻めてますね。自信あるんだな、という気がします。やっぱり、缶コーヒーのこういうところがいいんですよね。こう来たか、みたいな。これはちょっと攻めてますね!

── FIRE、飲みたくなりましたか?

宇多丸:そうですね。あと、パッケージがかっこいいですよね。このデザインはめちゃめちゃイケてると思います。そういう意味でもチョイスしたくなる。やっぱり美味しさって、そういうトータルなものだと思うので。

── ちなみにですが、RHYMESTERの他のメンバー2人はコーヒー飲みますか?

宇多丸:飲みますよ。スタジオとかでもやっぱりコーヒー、結構飲んでますよね。それこそ学生時代、FIREの前身の「JIVE」が出たばかりのころから飲んでましたよ。それまでの缶コーヒーと違ってイケてる感があったし味も良くて、よく飲んでました。

── では、FIREの歴史も感じられてる、というわけですね。

宇多丸:そうそう、初代から知ってるぜ、みたいな。

── なんか車みたいですね(笑)

宇多丸:フェアレディZ最新型、みたいなね。


缶コーヒーはジャパニーズ・ヒップホップだ!


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宇多丸:缶コーヒーって、もちろんリアルなコーヒーに近づける歴史というのもあるんだろうけど、やっぱり缶コーヒーは缶コーヒーで、独立した存在なんだと思いますよね。開発部の人たちがどういう試行錯誤を繰り返してきたのか、ちょっと興味があります。

──  前回の記事ではFIREの開発者の方にインタビューをして、「焦がし焼き」についてや、なぜ今流行りのサードウェーブコーヒー(浅煎り)とは逆をいく深煎りのコーヒーを出したのか、などといったあたりを聞いたんです。

宇多丸:いいですね。やっぱり、リアルコーヒーシーンとの距離の取り方が...。

── (笑)。FIRE、結構カウンターで攻めてます。

宇多丸:これはちょっとうがった見方になるかもしれませんけど、普通のコーヒーと缶コーヒーの関係って、アメリカのヒップホップと日本のヒップホップの関係に近いかもしれないなと思います。コーヒーという同じジャンルなんだけど、本場のシーン=普通のコーヒーとどういう距離の置き方をするのかが、面白いところですよね。

コーヒー全体のトレンドはもちろん踏まえた上で、でも缶コーヒーは缶コーヒーとして独自の価値を持つべきだと考えるのか、あるいはできるだけ本物のコーヒーと見分けがつかないところまで近づいていきたいのか。

日本のヒップホップも、本場アメリカのヒップホップの影響を受けつつ、そこに独自の解釈や思想が入ってくるところが面白い。缶コーヒーもその点で通ずるところがある気がしていて、メーカーの開発思想を知った上で飲むと、さらに面白いかもしれないですね。

── FIREの「焦がし焼き」もすごくデリケートな製法で、非常に手間が掛かっているそうです。柔らかい豆で「焦がし焼き」をすると豆が崩れてしまうため、硬度の高いコロンビア産の豆を使用していたりと、さまざまな工夫やこだわりがあります。

宇多丸:この小さな缶の中にいろいろな工夫が積み重ねっているんですね。缶コーヒー同士の競争の歴史もあれば、本物のコーヒーとの比較もできるし、そう考えると缶コーヒーってやっぱり面白い。


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── 「コーヒー比較文化論」ですね。それだけで1本ラジオ番組がつくれそうです。

宇多丸:全然できると思います。缶コーヒーの歴史も、「ここがブレークスルーだったんだ」とか「この時期、一斉にみんなが苦みの方向に振れちゃったんですよ」とか、「ちょっと本物へのコンプレックスが強すぎて苦みにいき過ぎちゃったけど、そこでやっぱり缶コーヒー独自の路線あるだろうと気付いて...」みたいな、分析をしていったら絶対に面白い。

ちゃんとしたコーヒーの歴史の流れや背景が分かっていればこそ、缶コーヒーもより楽しめると思います。「本場もんのヒップホップしか俺は聴かねえよ」なんて言ってる人にこそ、いやいやと。本場のものが分かっているからこそ、それをどう解釈したかの面白みもより分かるでしょと。そういう意味で、真のコーヒー好きにこそ缶コーヒーを飲んでほしいですよね。

── そう考えると、缶コーヒーはRHYMESTERそのものじゃないですか?

宇多丸:そうかも。缶コーヒーはRHYMESTERです。すごく無理やりこじつけている気もするけど(笑)。



缶コーヒーって美味しいし、面白い。

「ジャパニーズ・ヒップホップ」という特殊な文化の中心に居続けてきた宇多丸さんだからこそできる缶コーヒーの捉え方は、とても興味深いものでした。

そんな宇多丸さんに「攻めてる」と言わしめたFIRE、飲んでみたくなりましたよね?


FIRE|キリンビバレッジ株式会社

(聞き手/米田智彦、文/開發祐介、写真/木原基行)