Doctors Me(ドクターズミー)- 関節に湿疹ができるのはなぜ?部位別で違うかゆみの原因を教えて!

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子どもから大人まで、体の様々な部位にかゆみを感じることがあるかと思います。

中でも関節にかゆみ、湿疹が出来るケースもありますが、どのような原因が考えられるのでしょうか。

今回は関節にできることの多い湿疹の原因、治療方法、予防方法などを医師に解説していただきました。

関節にできる湿疹の主な疾患


汗疹(あせも)


発汗することにより汗の通り道が閉塞し、皮膚内に汗が溜まってしまい、炎症やかゆみ、かぶれを起こす症状です。

特に、関節は汗がたまりやすい部位であることから、大人でも汗疹のできる人がおられます。

アトピー性皮膚炎


アレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚が弱い人に特に見られやすい皮膚の炎症で、皮膚に湿疹が発症します。

特に学童期などには、腕や膝の裏に症状が出やすいことが知られます。

水いぼ


ウイルスによって伝染して発疹が起こる症状で、特徴として、子どもに多く、通常のいぼとは異なり伝染します。

ひじや膝も好発部位の一つで、半球型の透明感のある水いぼが全身にできることがあります。

乾癬


慢性的に皮膚角化が起こる病気で、ひじ、膝にみられることが比較的多く、粉を吹いたように厚ぼったくなることがあります。

特に、関節症性乾癬では、膝関節や指関節など関節に炎症や変形などが見られ、関節の不可逆的変化を起こす危険性もあります。

部位別の湿疹の原因


手の指


手の指に湿疹がみられる場合、比較的乾燥や水仕事で洗剤を使う方などに多い皮脂が欠乏することによっておこる皮膚炎が多いように思います。

ひじ


汗疹やアトピー、乾癬など多種多様な疾患が現れることがあります。


膝と同様、多彩な病気の症状が出る部分で、内股などであれば、とびひなどの好発部位でもあります。

足の指


足の指には、部位的に足白癬(水虫)が多く、放置は治療を阻害します。

関節にできる湿疹を発症しやすい時期



汗をかきやすいというところから、汗疹やアトピー性皮膚炎が発症しやすいと考えられます。


乾燥が強まる冬にも、アトピー性皮膚炎が悪化するという方も、比較的多いとされています。

関節にできる湿疹の具体的な症状


かゆみ


汗疹やアトピーなど、かゆみをともなうことが多いと考えられ、乾癬も時にかゆみが出ることがあります。

かゆみがあるとついかきむしってしまいますが、かきむしることによってさらに症状が広がる場合があります。

痛み


痛みをともなうものも、湿疹の種類によって発生する場合があります。

また、発疹によって、神経痛のような痛みが水疱と同時に現れることがあります。

関節にできる湿疹は大人と子どもで違う?


年齢も、湿疹の症状判断の一つの参考になる場合があります。

子ども


アトピー性皮膚炎が、ひじや膝など関節の裏側にできやすい傾向があります。

また、乳児期から学童期に多くみられるのが、プールなどで感染するとびひや、水いぼなどの感染症の湿疹です。

大人


子どもとは違い、手や顔、首などにかゆみなどの症状が出やすい傾向があると考えられます。

関節にできる湿疹の治療


受診科目


ほとんどの場合、皮膚科ということになると思います。

一部、膠原病などの症状の一つとして出現している場合などには、膠原病内科などの受診をすすめられることもあります。

検査方法


皮膚科の専門医による診察、血液検査やアレルギーの検査、菌やウイルスの検出などを行う場合があります。

治療例


原因に合わせて、飲み薬や塗り薬を処方されたり、生活上の指導などが行われることがあります。

乾癬であれば光線療法など、といった疾患に合わせた治療も行われます。

処方される薬


アトピーや乾癬であればステロイド、細菌感染であれば抗菌剤といったようなものが処方されるケースがあるでしょう。

関節にできる湿疹の予防


すべての関節にできる湿疹を予防するというものはありませんが、一般的には保清、保湿を行うことなどがすすめられます。

汗をかいたらすぐ拭くなどして、肌を清潔に保ち、保湿クリームなどで保湿することが大切です。

また、規則正しい生活、バランスの良い食事、ストレスを溜めないなど、生活習慣から予防する意識も必要です。

このかゆみどうにかしたい…湿疹に関するお悩み相談例


相談1:右手の中指の第2関節辺りが、荒れて治ってを繰り返しています


■ 相談者(21歳/男性)
右手の中指の第2関節辺りが、荒れて治ってを繰り返しています。

他の指はそういった事はないのですが、ここだけ何故かそうなります。
少し痒くなる事もあり、酷い時には膿のようなものが出る場合もあり、触ると少しカサカサして、固い感触があります。

同じ部位でここ数カ月続いているので心配です。

■ 回答
乾燥などがきっかけで起こる手湿疹が何度も擦れたりするうちに、炎症を繰り返し、なかなかよくならないこともありますし、接触皮膚炎(かぶれ)のようになっていることもあります。
何度も炎症を繰り返すうちに、肌が角化といって硬くなるような状態になっている可能性もあります。

ずっと続いているようでしたら、一度皮膚科に受診されるのがいいと思います。

相談2:3カ月の娘の両腕に赤い湿疹が出来ています


■ 相談者(31歳/女性)
一昨日から、3カ月の娘の両腕に赤い湿疹が出来ています。触っても、特に痛みや痒みがある様子もないので病院にはいかず、様子を見ています。

汗疹でしょうか?出かけた時の日焼けが原因でしょうか?

■ 回答
両腕に湿疹とのことで、汗疹の可能性を考えられますし、何か皮膚についたことで生じた湿疹の可能性も考えられますし、日に焼けたのであれば、それに伴う可能性もあります。
何か皮膚につけたものがあるのであれば、同じものは使用せずに様子を見てください。

腫れがひどい場合には薬の処方が必要になる場合があるので、近くの皮膚科の受診をおすすめします。

相談3:膝の内側の湿疹


■ 相談者(34歳/男性)
先ほどお風呂に入っていたら、両膝の内側が非常に痒くなり、お風呂をでた後にふくと、無数の湿疹のようなものが出ていました。小さな蚊に刺されたあとのようなものです。

どのような病気が考えられますか?お風呂からでた後は少しずつかゆみは和らいでいます。

■ 回答
今回でおわり、であれば問題ないと思いますが、温熱蕁麻疹が否定できないため、一度皮膚科でご相談されてみてはいかがでしょうか。

最後に医師から一言


関節に湿疹ができてしまうケースにも、多種多様な原因があります。

軽視せず、継続する場合は皮膚科医に相談しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)