お金に苦労せず、幸せに生きていくことを目指す【脱貧困診断】。今回の相談は、電機メーカーに勤務する戸高英子さん(仮名・29歳)からの質問です。

「クレジットカードは借金していることと同じだからデビットカードのほうがいい、と聞きました。クレジットカードでも1回払いなら手数料はかからないし、履歴で支出できるし、まとまって引き落とされるし、ポイントもたまるし便利でお得だと思うんですが……。それでもデビットカードってクレジットカードよりお得なんでしょうか?」

電子マネー、クレジットカードなど、現金以外での支払いが多様化している現代。デビットカード支払いも「新たな常識」と言われているとかいないとか……。アメリカではすでに浸透しているらしいですが、あまり耳慣れないですよね。森井じゅんさんに聞いてみましょう。

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デビットカードはクレジットカードのように使える現金払い

「デビットカード」とは、クレジットカードのように、店頭やネットショッピング等で使えるカード。審査は不要で、クレジットカード審査が通らない人でももつことができます。
金融機関で発行されたキャッシュカードをそのまま支払いに利用できる、手数料・年会費・金利が不要のサービス、J-Debitというものもあります。

クレジットカードとデビットカードのいちばんの違いは、支払いの流れです。

デビットカードは「即時決済」。商品を購入した時点で代金が指定の銀行口座から引き落される仕組みになっています。つまり、銀行口座に残高が無ければ、利用することができません。
口座を財布のように考えれば、財布から現金を取り出して決済しているのとほぼ同じ、ということになります。

一方、クレジットカードの仕組みは「つけ払い」です。クレジットカードを使って商品を購入した場合、その代金はカード会社が支払います。そして、ユーザーは一定期間後に、銀行からの引き落としとして、その代金をカード会社に支払います。支払日に口座に預金がありさえすれば、ショッピングするときにお金がなくても買い物ができます。本人は翌月1回払いのつもりでも、設定がリボ払いになっていて、知らぬうちに金利・手数料が膨らんでいたーーなんていうリスクもありますね。

デビットカードは「予算越えの買い物ができない」から節約できる

デビットカードは後日にまとめて請求されるわけではないので、うっかり予算を超えてしまうということが少なく、お金の管理がしやすいのです。また、限度額=口座残高、になるので、支払い能力を超えた無理な買い物はできません。デビットカードの一番大きなメリットはここ、「お金を使いすぎる事ができない仕組み」です。

さらに、発行金融機関によってはキャッシュバックやポイントがつくので、現金に比べるとお得です。しかも、ATMを使って現金を引き落とす手間や手数料も省けます。

また、デビットカードの利用明細を家計簿代わりにし、支出を管理することも可能です。リアルタイムの残高をスマホから確認できますし、「Zaim」や「マネーフォワード」をいった家計簿アプリと連動させれば、さらに自身の手間を減らすことができます。

デビッドカードのデメリットは少なめ

最後に、デビットカードのデメリットもあげておきましょう。

まず、高速道路やガソリンスタンドで使えないことがあります。また、分割払いはできません。
最近ではデビットカードでも、クレジットカードのようにキャッシュバックやポイント還元を導入しているところも増えましたが、還元率はクレジットカードの方が高いことが多いです。

とはいえ、日常生活ではさほどデメリットを感じないでしょう。むしろ、メリットのほうが大きいといえます。ただし、一部のカードでは年会費がかかる場合もあるので、ここだけは注意が必要です。

デビットカードの利用明細を家計簿代わりにし、支出を管理することも可能。



■賢人のまとめ
買い物の支払いと同時に、金融機関の預貯金口座から即座に買い物代金が引き落とされるデビットカード。クレジットカードや現金と比べ家計管理がしやすいなどのメリットが。お金の管理が苦手な人、つい使い過ぎてしまう人はご検討を!

■プロフィール

女子マネーの達人 森井じゅん

1980年生まれ。高校を中退後、大検を取得。レイクランド大学ジャパンキャンパスを経てネバダ州立リノ大学に留学。留学中はカジノの経理部で日常経理を担当。

一女を出産し帰国後、シングルマザーとして子育てをしながら公認会計士資格を取得。平成26年に森井会計事務所を開設し、税務申告業務及びコンサル業務を行なっている。