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Nono、ami、MOMOKAからなるJ☆Dee’Zをご存知だろうか。大々的に開催されたオーディションでグランプリを獲得し、メジャーデビュー。若さならではのエネルギッシュなパフォーマンスで注目を集めるも、ライブ活動の一時休止、メンバーの卒業、彼女たちには数々の困難が待ち受けていた。しかし、奇跡なのか、運命なのか──。3月1日に発売したシングル「Answer」に巡り合ったことで、彼女たちのあらたな道が切り開かれることに。これまでの歩みとともに、「Answer」との出会いについて聞く。


INTERVIEW & TEXT BY 藤井美保



踊れて、いろんなお洋服も着られて、すごく幸せでした


──J☆Dee’Zは当初、キッズ向けダンス雑誌とジュニア向けの洋服ブランドがコラボレーションしたイベント企画のために結成されたダンスチームでしたね。その頃はどんな意識でステージに立っていましたか?


Nono 昔から人前に立つのが好きで、ダンスも5歳からやっていたので、踊れて、いろんなお洋服も着られて、すごく幸せでした。


MOMOKA 私も6歳からダンスをやっていたので、人前でパフォーマンスできるのがすごくうれしかった。かっこよく踊るにはどうしたらいいかってことばかり考えてました。


ami 私はダンスを始めたのが遅かったし、追加メンバーで入ったということもあって、もうつねに緊張でガチガチでしたね。


MOMOKA 覚えてる(笑)。


ami でも、お客さんの顔が見られるようになってから徐々に変わっていきました。目を合わせると笑ってくれたり、アクションに反応してくれたりするのがうれしいと思えるようになって。


──当時はまだ全員が小学生でした。メンバーはどんな存在でしたか?


ami 毎日会ってたわけじゃないから友達じゃないし、でも、イベントのたびに会えるのはいつもうれしかった。私はずっとJ☆Dee’Zが出ていた雑誌の読者だったので、メンバーは憧れの存在だったんです。


MOMOKA 私は学校にいる自分とは違う、もうひとりの自分がJ☆Dee’Zをやってるというイメージでした。ダンスの発表会などで人前に立つときは、昔からいつもそういう感覚で。自分ではわからないけど、何かスイッチがあるみたいです(笑)。メンバーはそのスイッチを入れてくれる存在だったのかなと。


Nono ダンスをする自分はいつもと違う、という感覚は私にもありました。友達じゃなくてダンス仲間かな? 会えばいつもはっちゃけてました(笑)。


MOMOKA みんな性格も違えばテンションも違う。でも、楽しい雰囲気はいつもありましたね。



意味はわかってなかったけど、「出るんなら負けられないでしょ!」と(笑)


──J☆Dee’Zとしてメジャーデビューのためのオーディションを受けたのは、結成から2年ほど経った頃でした。


ami 「何のオーディションだろう?」って最初思いました(笑)。


MOMOKA そもそも“メジャーデビュー”の意味がわかってなかったんです。「テレビで歌ってるのはメジャーデビューした人なの? じゃあ、メジャーデビューする前は何なの?」って曖昧なままで(笑)。


ami でも、みんなグランプリは獲りたかったんですよ。それで結束力が高まって。


Nono そう! 意味はわかってなかったけど、「出るんなら負けられないでしょ!」と(笑)。


MOMOKA それで一気にメンバーの距離が縮まりましたね。家が遠かったamiには振りのビデオを送って、みんな自主的に練習もしました。それまでダンスチームとしての感覚しかなくて、歌をうたうなんて想像もしてなかったけど、「これからは歌って踊るのかー」とそこで初めて覚悟した感じです(笑)。


Nono それまでの楽しい感じとは、リハの雰囲気とかも違ってきましたね。


ami うん。ピリッとしてた。


MOMOKA 全員で集まれる時間が少なかったから、限られた時間を大切にしなきゃいけないって結構焦ってもいましたね。とはいっても時には気も緩む。先生に怒られてハッと気を引き締め直したり(笑)。


Nono それまで大人に怒られることってなかったんですけど、このオーディション前は私たちの本気が伝わったのか、大人も本気で叱ってくれるようになったんです。


──その時点で、こうなりたいという共通のイメージはありましたか?


Nono 憧れの誰かになるんじゃなく、自分たちが憧れられる人になろうと話してました。J☆Dee’Zにしか出せない個性があるはずだから、新しいジャンルになるくらいの気持ちでいようと。


MOMOKA それは昔から言い続けてましたね。


ami うん!




LOTTE Sony Music 歌のあるガムプロジェクト2012「NEXT」より

何も知らなかったから、毎日が葛藤でした


──そして、見事グランプリに。メジャーデビューを果たしてからは、どんな変化がありましたか?


MOMOKA 飛び交う業界用語やCDを作る流れも何も知らなかったから、毎日が葛藤でした。“デモ”という言葉さえわからないから、「なんで何回もレコーディングするの?」って思ったり。


Nono そう。「この間、この曲録ったじゃん!」みたいな(笑)。


MOMOKA 「みんなで一緒に歌うと思ってたのに、なんでスタジオにひとりなの?」とかも。レコーディング作業では素朴な疑問がたくさんありました。小さかったから吸収も早かったと思うんですけど。


──周りの大人は、ある意味面白かったでしょうね。


Nono 小6の子が歌ったCDをプロモーションするなんてことは、きっとあまりないですもんね。


MOMOKA 今、小6の子とかを見ると、「こんな頃にもう私たちJ☆Dee’Zやってたんだー」って不思議な気持ちになります。

とにかく大切な日だから、決意とか不安をわかち合っていたかった


──CDのリリースとともにあらたな意識が生まれましたか?


Nono ダンスだけのときは、曲に入り込んで精一杯踊って終わりだったけど、声で発信するようになってからは、聴き手の人たちのことを考えるようになりました。ライブでも、お客さんに手を差し伸べたり声をかけたりして、自分たちから盛り上げようと思うようになりました。


ami 仲間意識もこれまでとは違ってきました。小さい頃から一緒だから、ずっと延長線上にいる気がしてたけど、メジャーデビューを境に、もうそれじゃいけないんだなと思うようになったんです。実はデビュー日前夜、みんなで会ってたんですよ。


MOMOKA いやーん(あまりの懐かしさに声を上げる)。


ami で、本当にわけもわからずに、みんなで抱き合って泣いたんですよ。


──胸キュンなエピソード!


ami 「メジャーデビューって何?」て言ってた子たちが、だんだんとその意味に気づいて、目には見えない大きな線を感じとるようになった。そして、そこを踏み越えたら、自分たちは絶対大きく変わらなきゃいけないと思うようにもなって……。


やっとそこまで来たときにもうデビュー日だったから、別に翌朝自分たちが変身しちゃうわけじゃないけど、とにかく大切な日だから、決意とか不安をわかち合っていたかったんです。本当に鼻がくっ付くくらいにおでこを合わせて。


Nono 鼻、くっ付いてた(笑)。


ami みんなボロボロ泣きながら、「頑張ろうね、頑張ろうね」って。きっと離れたくなかったんでしょうね。「この気持ちを共有できるのはこのメンバーしかいない」と思って。


MOMOKA 今でもすごく覚えてる! 「あと何時間でデビューだよ」とか言いながら、遅い時間までいたよね。


Nono うん。駅の改札の前でね。「何してるの? この子たち」って感じだったと思う。


MOMOKA 家出少女かもって思われたかも(笑)。



記念すべきメジャーデビュー時に撮影されたアーティスト写真

「これでいいのかな」と見直す機会でもあった


──青春の美しい1ページですね。


ami これ、初めて話しました。


MOMOKA 小さい頃からいろんな経験をして、プロとは何かという理解も徐々に育ってきてた。たぶんあのタイミングで、「もう遊びじゃない。本気でやるしかないんだ。よし!」と、自分たちを奮い立たせようとしてたんだと思うんです。


ami こうやって話してるといろいろ思い出しちゃうけど、今思うと、本当に素直な子たちだったんだなと思います(笑)。思ったことは言うし、泣きたいときは泣くしっていう。


──その時間が、今の空気感を作ってるんですね。心が折れそうになったことはあったりしましたか?


ami 4枚目のシングル「Dream Arch」の頃、大きくたちはだかる壁がたくさんありました。夢に対する気持ちを歌った曲だったので、自分たちのやってきたことを「これでいいのかな」と見直す機会でもあったんです。初めて挑戦した本格的なハモリにも苦戦しました。


Nono 強化合宿をやってもなかなかうまくいかなくて、怒られてツラかったりもしたけど、結果「前より良くなったね」と言ってもらえるようになって、前に進めた感じもありました。


──「Dream Arch」のミュージックビデオ(以下MV)のメイキングに、MOMOKAさんが泣く姿がありました。


MOMOKA 「Dream Arch」を出す前、実はライブができない時期があって、「これからどうなるの?」と不安が募ってたんです。


──もうひとりのメンバーの卒業も重なりましたもんね。


MOMOKA いろんなモヤモヤがありました。でも、ライブができない時期があったからこそ、「自分たちが元気をもらえる場所はライブだ」と再確認もできたし、「3人でできることをがむしゃらにやろう」という強い気持ちにもなれた。


そのすべてを「Dream Arch」にぶつけてたので、撮影が終わった瞬間、気持ちが溢れちゃったんだと思います。



それを越えるだけで新しい道が待ってる


──そんな転換期を乗り越えたからこそ、今回「Answer」という素晴らしい曲との出会いもあったわけですよね。


Nono 「J☆Dee’Zってどういうグループ?」って聞かれたときに、いつも答えがわからなかったんですね。ダンスが好き、音楽が好き、元気、若いというのはあったけど……J☆Dee’Zとしての武器がわからなかった。


でも、「Answer」の“間違いも正解もない”という歌詞と出会ったときに、これまで失敗を恐れて踏み出せなかったことにも挑戦してみようと思えました。今までと違う景色や、意外にも自分たちにハマることも見えてくるかもと思ったんです。


ami 自分たちとリンクするところがいっぱいありましたね。モヤモヤしてたことも、遠くから眺めると、ほんの小さな石ころくらいの悩みなのかもと思えた。それを越えるだけで新しい道が待ってるんだと、「Answer」が気づかせてくれたんです。


MOMOKA 出会い、別れ、仲間、未来……私たちの等身大の曲だからこそ、気持ちをこめて歌えました。そして、歌うことで心がスッキリしたんです。私たちに手を差し伸べてくれた曲です。この曲で、今度は誰かの背中を押せたらいいなと。


──世界的ダンサーのTAKAHIROさんから指導を受けて、ボディーパーカッションダンスにも初挑戦してますね。


MOMOKA 叩くと体が振動するので、歌いながらのボディパは不可能だと思ってたんですよ。


Nono 実際、歌いながらだと叩くのが厳しい場所もあったりするんですね。そうポロッと言ったことを、TAKAHIROさんは真剣に受け取って、ベストな方法を一緒になって考えてくださいました。


ami 叩く場所やそれぞれの骨格の違いによって、鳴る音が全然違うんですね。それがビシッと合わさると、すごく気持ちいい。


ほんの数分セッションして、ハグして「バイバイ」というのが本当に幸せ


──沸き立つ生命力みたいなものを感じました。


MOMOKA 本当に新しい芽をいただいた感覚です。3人で合わせるという意識もまた強くなりました。


Nono TAKAHIROさんと一緒に作り上げられて、すごく幸せでした。


MOMOKA ニューヨークのこともたくさん教えてくださったので、ニューヨーク武者修行への良いイメージを膨らませることもできたんです。






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──武者修行の場所としてニューヨークを選んだのは?


Nono 私たちのことをまったく知らない人たちの前で腕試しをしたかったので、言葉が通じない海外で、エンターテインメントに目の肥えた人が多い場所が良かった。もうそれはニューヨークでしょ、と。


──ドキュメンタリーMV、素敵です。ストリートミュージシャンとダンスセッションをするところは特に感動的でした。


MOMOKA 普通なら眺めているだけだと思うんですけど、そのときの自分たちは「行くしかないっしょ?」という気持ちしかなかったです。


Nono ニューヨークの人にとってはいつもの光景でも、私たちにとってはすべてが新鮮で輝いてる。もう全部を吸収したいという気持ちでした。


ami ある意味“乱入”なのに、“ウェルカム”だったのがうれしかったです。ほんの数分セッションして、ハグして「バイバイ」というのが本当に幸せでした。いただいた心からの笑顔は絶対忘れません。


Nono 興味があるものは観る。ないものは観ない。乗れば声を出したり、手拍子をくれたりもする。そういう反応の素直さに、最初のうちは傷つく瞬間もあったけど、1日目が終わった頃には、「反応の悪かったところを修正して出直そう」と、気持ちを切り替えることができました。


ami 変わるために来たんだから、帰る頃には180度違った自分たちになっていようと思い続けてました。








ラストは Times Square(タイムズ・スクエア) 2日間で気づいたこと、作戦会議を繰り返して、入り混じる思いを全てぶつけました。 Thank you for watching. #jdeez #JDZ_Answer #jdz_answer #ami #ジェイディーズ


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楽しむということをちょっと忘れかけてた


──良い刺激をもらえましたね。


ami 自分たちのなかの怯えとか弱気を、自分たち自身でとっぱらえた取っ払えたことが大きかったです。メンバーの大切さやライブができる幸せも、改めて噛みしめました。小さな一つひとつの発見がすべて、未来の自分たちに繋がっていくんだなと本当に思えました。


MOMOKA 7年間やってきたからこそ薄れてしまった感覚も多かったと思うんです。私は楽しむということをちょっと忘れかけてた。そんなことをニューヨークで見つめ直して、初心に戻ることができました。


──「J☆Dee’Zってどういうグループ?」と、今、聞かれたら?


Nono まだ言葉は見つかってないですけど、全員がこんなに度胸あるグループってなかなかないと、今回ニューヨークに行って思いました(笑)。他に同じようなグループはいないという意味で、「J☆Dee’ZはJ☆Dee’Zです」と言いたいです。


MOMOKA 「私たちがJ☆Dee’Zです」なのかな? でもまだ、言葉にするのは難しいです。


──その素直さ、正直さがJ☆Dee’Zらしさなのかも。「“未来”というAnswer」が、ますます楽しみになりました。


Nono J☆Dee’Zの歩みと重なるこの「Answer」に乗って、私たちの心がより多くの人に届くよう、これからも頑張ります!




プロフィール


ジェイディーズ/MOMOKA、Nono、ami。全員が2000年代生まれのダンスボーカルモデルグループ。2012年11月に『LOTTE Sony Music 歌のあるガムプロジェクト2012「NEXT」』にて、8000組の中からグランプリ獲得。2014年9月24日にシングル「Beasty Girls/Let the music flow」でメジャーデビュー。


オフィシャルサイト



リリース情報


2017.03.01 ON SALE

SINGLE「Answer」

Sony Music Records/gr8! records