UAEの地元紙は日本の試合運びの巧さを称えた。かたや自国代表チームに対しては……。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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[ワールドカップアジア最終予選]日本2-0UAE/3月23日/UAE・アルアイン

 試合前は強気な報道が多く見られたUAEメディアだが、手痛い本拠地での敗北を受けて、悲嘆に暮れる論調が相次いだ。
 
 地元UAEの有力紙『The National』は「日本相手の3連勝を狙って我らがチームは果敢に挑んだが、力及ばなかった」と書き始め、ハリルジャパンについては、「あまりにも強く、あまりにも頑丈で、あまりにも狡猾だった。久保と今野のゴールは前後半それぞれの早い時間帯に決められた。UAEの選手たちとサポーターはみるみる熱を削がれ、逆に、日本のサポーターは勢いを増して大いに盛り上がっていた」と評した。
【PHOTO】日本代表の美女サポーターたち
 
 加えて、「日本のプレスは強力だった。UAEは首を絞められているかのようで、自由を奪われた。やはり選手個々の経験の差は大きく、我々は2つのビッグチャンスでフィニッシュ精度を欠き、日本はきっちり2ゴールを奪っている。1失点目はゴールキーパーが、2失点目はディフェンス陣がミスを犯した結果だ。(日本戦の)3連勝を支えたのは堅守であり、ここが崩れてしまっては話にならない」と断じた。

『Khaleej Times』紙の英字版もアウェーチームのパフォーマンスを称えている。
 
「日本は立ち上がりからプレスの効きが良く、欧州で活躍する大迫勇也と久保裕也のコンビがUAEの守備陣を混乱に陥れた。日本にとっての1点目はさぞや簡単だっただろう。キーパーのエイサは尻込みし、久保をマークすべきサンクールは完全にボールウォッチャーになっていたのだから。日本は本当によくオーガナイズされていた。とくに中盤と前線の連動性が素晴らしかった」
 
 有力メディア『Sport360』のウェブサイト版も完敗を認めた。「我らの“ゴールデンエイジ”は序盤から日本にロックされた」とし、昨年9月の日本戦で2ゴールを挙げた最大の得点源、アーメド・ハリルの負傷欠場を嘆いた。
 
 そして「日本は長谷部欠場の穴を今野でしっかり埋めた。一方でUAEはハリルの穴を埋め切れず、なんら策を講じていない。33歳のイスマイル・マタルは独善的なプレーが目立ち、チームプレーに徹していたとは言い難い。マハディ・アリ監督の手腕に対して、疑念は膨らむばかりだ」と、ワールドカップ出場への夢がしぼみつつあると綴った。
 
 さらに、「先制した後の日本の試合運びは流石だった。5大会連続でアジア予選を突破しているチームらしく、しっかり引き締めていた。UAEはまるでアマチュアのような守備で、2つのゴールを献上してしまった」と評し、次戦のシドニーでのオーストラリア戦を「一歩も引けない重要な一戦。ホワイツ(UAE代表の呼称)は勢いを取り戻さなければならない」と、決戦ムードを煽った。