最終予選5試合連続ゴールはならなかった原口だが、守備面で手応えを得ていた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 [ワールドカップアジア最終予選]日本2-0UAE/3月23日/UAE・アルアイン
 
 ワールドカップアジア最終予選での連続ゴールが「4」で途絶えた原口元気だが、「誰が決めても、勝てばいい。1試合、1試合、もっと強くなっていかないといけないと思った」と記録など気にせず、改めて気持ちを引き締めていた。
 
 完全アウェーのUAEの地での2-0の勝利。原口が手応えを得ていたのは、意外にも守備面だった。
 
「オーストラリア戦(昨年10月11日、スコアは1-1)の頃からかな、すごく守備がまとまり出して、チームとして、どうすれば上手く進むのかが掴めたと思う」
 
 その手応えが今回の無失点で「確信」に変わった。さらに背番号8は続けた。
 
「守備面でよく連動し始めて、(プレーを)切るべきところで切れるようになり、監督が求める部分が徐々にできている。これぐらいできれば、たぶんヨーロッパの強い相手にもそう簡単にはやられないという感覚」
 
「それこそワールドカップ本番になったら失点しないことが大事。その意味では良い方向に進んでいると思う。みんなが助け合いながら守れて、ファウルをせずにボールを奪えている。ただ、決して悪いわけではないけど、そこからのカウンターのクオリティをもう少し上げたい」
 
 今回の内容に満足はしていない。とはいえ結果的に、「良い守備」が「良い攻撃」につながり、危なげない勝利をもたらしたと実感したと言うのだ。
 
「サッカーは、あれだけしっかり守れていたら勝てるもの。守備が良い反面、効率よく点は取れている。でも、もっとボールを持っている時の質を上げないといけない」
 
 また、原口自身はこの日、「フィーリングが悪かった」と明かしている。

「(前半の惜しいミドルを放ったシーンは)ファーサイドが切られていたので、『ニアに速く』というイメージを持っていた。決めないといけなかった。最悪、枠に飛ばさないと」
 
「実はフィーリングがあまり良くなかった。(直近の)ケルン戦(3月18日、所属のヘルタ・ベルリンは2-4で敗れる)のフィーリングがとても悪く、前半はそれを引きずっていた部分もあったかもしれない。でも後半はそこを持ち直せたので、自分自身、強くなれてきていると思う。今までだったら、引きずっていた」
 そこから原口が挽回したキッカケは、やはり守備だったと言う。
 
「フィーリングが悪くて、守備をしようと思った。そうすれば後半は絶対にスペースが空いてきて、自分のやりたいプレーができるだろうと。その意味では頭はクリアになっていた」
 
 そして、サイドアタッカーとしてはライバルとも言える久保裕也がゴールを決めた。そのことは喜びつつも、やはり原口のなかの闘志にも火がついたようだった。
 
「嬉しかった。裕也の初ゴールだからね。クオリティは間違いない選手。(1ゴールを)決めたことで自信もつくだろうし、本当に良い選手だからね。負けられない」

「誰が決めようと嬉しい。自分が決めたら一番嬉しいですけど」
 
 3月28日はタイ戦に臨む。舞台は古巣・浦和レッズの本拠地である埼玉スタジアムだけに、再び原口にはゴールが期待される。そして、本人も得点への意欲を口にした。
 
「(タイ戦は)逆にマストで勝たないといけないので、また違う意味で難しいゲームになる。次は決めたい」

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 3月シリーズの日本代表メンバー25人は以下のとおり。

GK
西川周作(浦和レッズ)
川島永嗣(メス/フランス)
林彰洋(FC東京)
 
DF
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
酒井高徳(ハンブルク/ドイツ)
長友佑都(インテル/イタリア)
槙野智章(浦和レッズ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
森重真人(FC東京)
昌子源(鹿島アントラーズ)
植田直通(鹿島アントラーズ)
 
MF
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)※
山口 蛍(セレッソ大阪)
今野泰幸(ガンバ大阪)
郄萩洋次郎(FC東京)
倉田秋(ガンバ大阪)
香川真司(ドルトムント/ドイツ)
清武弘嗣(セレッソ大阪)
 
FW
本田圭佑(ミラン/イタリア)
浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)
原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
宇佐美貴史(アウクスブルク/ドイツ)
大迫勇也(ケルン/ドイツ)
岡崎慎司(レスター/イングランド)
久保裕也(ヘント/ベルギー)
 
※長谷部は負傷のため離脱。