例年、選考方法に作為が感じられて、筆者はかなり厳しく批判してきたが、局に届いたのか、今年は納得できた。何より14人の出場者がみんなうまく、多少若者寄りの選考だったが、情実出場の下手くそはいなかった。また、チャンピオンに選ばれた19歳の男性が、出場順位2番で、本来ならば本命視されていたとしたら、中盤か後半にくるはず、スタートしていきなり2番に出てトップを取った。
講評でほぼ審査員の意見が一致していたと言われていたから、本当にうまかったのだ。筆者も全員を採点していたが、14人の出場者のうち、A評価をつけたのはわずかに4人、そのうちの2人が優秀賞とチャンピオンに輝いたのだから、これは納得である。わが耳もやるのう。2番の青年は元野球部で、親友がいたのだが、彼は若くして天国に召されたという。話しながら涙していて感受性の強い子なのだと思えた。「化粧」という筆者は全然知らない曲だったが、透明感あふれる美しく自然な発声で感動的に歌い上げた。合格してからは下手だったが、これは涙目だったので大目に見よう。
審査員にはプロの作詞家や作曲家の他に、ミッツ・マングローブや真矢ミキ。相変わらずド派手の黒柳徹子、入れ歯なのか滑舌がヘン。「徹子の部屋」で撮る左側からの角度でなかったので、顔の下半分に違和感があった。足元もおぼつかない「功成り名遂げた人」を動員することはない。それとも若者ビイキと批判されないためか。(放送2017年3月20日19時30分〜)

(黄蘭)