ドル・円為替、3月24日の動きとポイントは

写真拡大

 ドル・円相場は、3月23日22:30(時間はいずれも日本時間)に最安値の1ドル110円63銭をつけた。円高ドル安が加速する気配もあったが、ヘルスケア法案の採決を巡っての動きから上げ下げが錯綜した。ニューヨーク市場の終値はわずかに円高の1ドル110円93銭となっている。今後の為替相場の変動はどうなるのだろうか。

 市場の注目を集めたのが、アメリカ下院議会において医療保険制度代替法案が無事に採択されるのかどうかだ。驚くほど情報に左右される市場の姿がそこにはあった。共和党の会合が延期されるという情報が流れると失望感から1ドル110円63銭まで急落。可決される可能性が高いという情報が流れると上がり、延期されることが決まるとまた下がるという状態である。

 23日23:00にアメリカで新規住宅販売件数の指標が発表された。事前予想の56.4万戸を上回る59.2万戸で、昨年7月以来の最高値だった。このタイミングで、市場は代替法案が可決される可能性も高まっていることからさらに活気づき111円12銭までドル高に振れた。ピーク時には111円30銭まで上がったが、代替法案の採決が延期されることが確定すると市場は一気にドル売りとなり最終的に110円75銭まで下がっている。

 現在の市場は、完全に代替法案の可決・否決を見守っているような状態だ。可決される見通しが強いため、ややドル高で為替相場は推移している。可決に向けてトランプ大統領陣営は眠らずの夜を迎えているだろうが、この辺りの手管についてトランプ大統領は慣れたものだろう。思惑通りに可決に流れに持っていくに違いない。数々の難しいビジネス交渉を成功させてきた手腕に期待が寄せられる。おそらくは日本時間の今晩には結果が出るだろう。

 ちなみに注目されたイエレンFRB議長はアメリカ経済について語らなかった。彼女が何も触れなかったのはなぜだろうか。市場と同じようにトランプ大統領の手腕を見守っているのだろうか。

 24日は、21:30には2月米耐久財受注額の指標が発表される。ヘルスケア法案の採択次第の動きもあるが、可決されていてさらにこちらの指標が事前予想を上回ってくるとドル高に大きな拍車をかけることになる。今日の日本市場はアメリカ下院議会の決断を静かに待っている形になるのではないだろうか。