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テクニクスの憧れ製品ライン「グランドクラス」にして、このお値段。

パナソニックは、同社オーディオ向けブランド「テクニクス」(Technics)のアナログレコードプレイヤー「SL-1200」シリーズの最新モデルとして、メーカー希望小売価格14万8000円の『SL-1200GR』を発表しました。ちなみに同シリーズの現行量産モデルである『SL-1200G』の希望小売価格は33万円。これまでなかなか高級モデルに手を出せずにいたオーディオファンが、テクニクスのレコードプレイヤーを手に取るきっかけを作りそうな新製品です。

もちろん「伝家の宝刀」コアレス・ダイレクトドライブ・モーター搭載





1972年の初代機から続く「SL-1200」の名を継承していることからもわかるように、『SL-1200GR』では駆動方式としてダイレクトドライブを採用。回転ムラのないコアレス・ダイレクトドライブ・モーターを搭載しているのは『SL-1200G』と同じで、トーンアームの形式(ユニバーサルS字形トーンアーム スタティックバランス型)や15mmのオーバーハングといった仕様も基本的には同一のもの。お求めやすい価格になったとはいえ、名門シリーズとしてのアイデンティティはそのままにキープされていました。


SL-1200Gの面対向式ツインローター(左)とSL-1200GRのシングルローター型モーター(右)

『SL-1200G』およびテクニクス50周年記念モデルだった『SL-1200GAE』と決定的に異なる点は、コアレスステーターを上下から挟んだ構造の面対向式ツインローターがオミットされ、シングルローター型のコアレス・ダイレクトドライブ・モーター搭載となったこと。このモーターは今回の『SL-1200GR』のための専用設計で、これによりトルクなどのパワー面では既存モデルとの差が出てくるようです。

外形寸法は『SL-1200G』とほぼ同じ。重量や素材に細かな差異が





価格に倍以上の違いがあるにも関わらず、オーディオに詳しくない人に見せたら「違いがわからない」と言われてしまいそうなほど『SL-1200G』によく似た本機。しかしながらトップパネルの仕上げに置ける質感など、並べてみるとその差がはっきりわかりそうです。


画像上が今回の『SL-1200GR』、下が『SL-1200G』

ちなみに外形寸法は453×173×372 mmとまったく同じサイズではあるものの、質量は『SL-1200G』の約18.0kgに対し同『GR』では約11.5kgと大きく異なる数字となりました。



これは内部構造やシャーシ等に用いられた素材の違いによるものと思われますが、重量による剛性と耐震性の差が、どの程度音質に影響してくるのか、要求される品質がシビアな高級オーディオだけに、気になるところではあります。

アナログレコードブームの間口を広げる「きっかけの一台」となるか



比較対象がハイエンド機になってしまうため、スペックや仕上げの面で見劣りするように感じてしまいがちかもしれませんが、「SL-1200」シリーズの名に恥じない作り込みで14万円台という価格を実現しているのは非常に価値のあること。ここ数年じわりじわりと到来しているアナログレコードブームのなか、より多くの人々へとレコードの世界を広げる「きっかけの一台」になるかもしれません。

なお、発売日は2017年5月19日となる予定。テクニクスのWebサイトではコーネリアスが制作したオリジナルレコード盤『オーディオチェックトラック』などのプレゼントを入手できる「テクニクス 予約購入キャンペーン」も実施中です。

文/ワタナベダイスケ(編集部)

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グランドクラス ダイレクトドライブターンテーブルシステム SL-1200GR

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